1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法――実現可能な「保証所得」が社会を変える

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1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法――実現可能な「保証所得」が社会を変える

  • ISBN:9784833423106
  • NDC分類:364

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内容説明

【内容紹介】
僕がこんなに金持ちになれてしまう世の中は間違っている
アメリカの堅実な中流家庭に育ったクリス・ヒューズは、努力型の秀才で、名門私立高校から奨学金つきでハーバード大学に進学した。そこまでならよくある話だが、彼のルームメイトがマーク・ザッカーバーグだったことにより、自身もフェイスブックの共同創業者として、20代の若さで巨万の富を手にした。ほとんどのアメリカ人が、自動車事故や入院などのための緊急出費も捻出できないのに、自分は20代にして億万長者になった。そんなことが可能になる経済は何かが激しくまちがっている。そう考える若き理想家が、自らの富と経験を注ぎ込んで取り組む「もっとも困難な問題」のもっとも現実的な解決策が「保証所得」という考え方である。ザッカーバーグの元ルームメイトによる底の抜けた経済への処方箋。

【著者紹介】
クリス・ヒューズ(CHRIS HUGHES)
ハーバード大学でルームメイトのマーク・ザッカーバーグほか3人とともに、 フェイスブックを創業。広報やカスタマーサービスを担当した。
その後フェイスブックを去り、2008年のアメリカ大統領選挙でバラク・オバマ陣営のソーシャルメディア戦略チームを率いる。2012年、老舗のリベラル雑誌、『ニューリパブリック』を買収し社主を務める。2016年に同社を売却後、友人のナタリー・フォスターとともにEconomic Security Project(ESP)を立ち上げる。ESPでは定期的な現金給付によって経済的に安定した生活を支援する方法を探るための研究者と活動家のネットワークづくり、画期的な経済研究への資金提供、試験プロジェクトや実証実験の支援するほか、関連する会議やワークショップを開催している。

【目次抜粋】
第1章 富はどのようにして生み出されるか
第2章 アメリカンドリームの解体
第3章 鍵のかかったパソコン
第4章 生活不安定層の出現
第5章 ベーシックインカムではなく保証所得を
第6章 どんな仕事でもいいのか
第7章 やみくもな理想主義
第8章 知られざる優良制度「EITC」
第9章 「上位1%」のお金を有効に使うには

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はるき

20
 努力もさることながら、成功と運は切り離せないなぁ。夢想家と言ってしまえばそれまでですが、恵まれた人は多くを望まれるんです。利他的な意識を持つ富豪がもっと増えたらいいな。2020/07/16

佐藤一臣

9
1980年代から始まったトリクルダウンと2000年代からのテクノロジー革命、さらには新自由主義が経済二極化を招いているようだ。中流層の貧困化はトップダウン型の改革では難しいのだと経験から語る。ボトムアップかつ分散型の改革を少しずつしていこうしているようだ。アメリカには貧困対策SSI、EITC、CTC、失業手当、フードスタンプ、住宅手当など一見すると、豊富な社会保障や公的扶助があるにも関わらず何故か現実的に機能していないらしい。政府の教育投資よりも家庭への現金給付の方が教育効果が数倍高いデータも紹介している2022/01/17

mintia

8
資本主義は暴走するので、一部の超富裕層と多くの貧困層の格差社会を助長する。ベーシックインカムには色々と問題点があるが、貧困問題を解決する一助にはなると思う。2023/03/23

templecity

7
累進課税ではなく所得が少なければ多くもらえる仕組みだが、働けば収入も増えるので働くインセンティブは出て来る。米国では過去には再構成率は70%を超えていたが今では20数%まで低下している。1%の人口が90%の所得を握っていることが起こっている。アフリカで各種施設の寄贈の実態を見た著者だが、決して活用されているわけでは無い。富裕層に溜まっている富を万人にわたるようにしなければならない。 2019/03/01

Hiroki Nishizumi

3
読みにくい文章だし、言いたいことは貧困層への所得保証のみ。あまり素晴らしい本だとは思えなかった。2020/08/12

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