内容説明
母親にして史上初の南極観測隊調理隊員となった渡貫淳子。平凡な主婦の料理と生き方を変えた南極での1年4ヵ月の挑戦を綴った初の著書!「悪魔のおにぎり」秘話&レシピあり.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
204
昭和基地の越冬隊が、どれほど過酷な自然との闘いであるか。それは調理が任務でも変わらない。南極へは観光気分で行けそうに思ったら大間違い。調理隊員でも訓練はあるし、現地で他の隊員と同じ仕事をすることも多い。少人数での制約された生活と仕事だから、助け合いとルールも必要。壮大な風景に癒やされながらも、大変な一年間だったことがわかる。帰るときの、極度の緊張から解放された脱力感も無理はない。すべてのゴミを持ち帰る原則の中、鍋の汚れも有効にしてしまう工夫にも頭が下がる。貴重な経験を読ませてくれた著者に感謝。2020/12/06
けんとまん1007
162
想像できない世界。1年間、無補給。それを見越した計画と日々の実践。人にとっての食は、生きるための栄養補給おちうだけでなく、メンタル的な要素も強いと思う。そのために3年間のトライを継続できるエネルギーが素晴らしい。それにしても、一人一人がエキスパートで替えがたい集まりの隊員。凄い集団だと思う。2019/09/08
kinkin
144
サブタイトルはかあちゃん、調理隊員になる。既婚で子供がいる普通の主婦がどうしても南極へ行きたいという熱意が叶い南極越冬隊の調理隊員として活躍し体験したことが紹介されている。南極の越冬隊というのは男性ばかりだと思いこんでいた。今の時代男女平等であるからそんなことはないのだなあ。1年と4ケ月子供と夫を残して南極へというバイタリティーもさることながら家族の理解度もすごいと思う。南極というところで女性が生活することは大変なことも多かったたはず。涙にくれる日も何度かあったようだ。調理レシピも紹介されている。図書館本2021/04/14
R
130
南極調査隊という生き方について、女性調理隊員として実際に参加した方の自伝的読み物でした。本人の能力と、情熱がとても素晴らしいと読むほどにうならせられるんだが、彼女を支えた家族が凄いなと感心してしまった。家族のサポートについてはほとんど触れられておらず、もっぱら、南極での生活の様々なエポックが集まっていて、そっちも凄く楽しいのだけども、このバイタリティのお母さんのいる家族というのにも興味がわいてしまった。南極から帰ってきて、軽い欝みたいになってしまうのもわかる気がするけど、情熱的な生き様だ。2020/02/03
蒼
124
一年間補給無しで、30人分の食事を作る仕事。著者は一枚の新聞写真を見て南極で調理人として仕事をする決意をする。家族を持つ主婦として、一年間家庭を離れることに対する様々な声や葛藤があっただろうが、試験で落とされたなら諦めもつくが、それ以外の理由で断念したら後悔が残る、その想いに打たれる。女性は妻になり母になったら今優先してやるべき事が出て来ると思っている。著者にとっては、南極調理人に応募する事がその時の優先事項だったのだろう。南極に旅立つその朝、いつも通りに登校出勤して行った息子さんと夫君が天晴れ。2019/05/19
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