小学館新書<br> 官僚たちの冬 ~霞が関復活の処方箋~(小学館新書)

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小学館新書
官僚たちの冬 ~霞が関復活の処方箋~(小学館新書)

  • 著者名:田中秀明【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 小学館(2019/02発売)
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  • ISBN:9784098253425

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内容説明

霞が関凋落、その深層とは――。

霞が関の地盤沈下がとまらない。作家・城山三郎が『官僚たちの夏』で描いた天下国家を論じる官僚たちの姿も今は昔。さながら「官僚たちの冬」か。

90年代以降の歴代政権は、「政治主導」に向けた改革を実行してきた。それは本当に成功したのか。片や官僚らは自ら改革に努力したのか。

財務省出身で、実際に行政改革の最前線に立ったこともある筆者が綴る官僚劣化の深層。そして、その処方箋とは。

◎主な内容
「優秀な官僚」はどこに行ったか/ヴォーゲルは官僚を過大評価?
平成の30年間に行われた行政改革の功罪/省庁再編の失敗
内閣官房と内閣府の肥大化/「与党・官僚内閣制」の崩壊
小泉政権の中央省庁等改革/安倍政権の公務員制度改革
次々と変わる看板政策/山のような報告書
経産官僚のカルチャー/「政治化」する官僚たち
森友・加計問題の本質/「忖度」と「官邸主導」の因果関係
産業革新投資機構に見る矛盾/天下りは必要悪か
諸外国の公務員制度から学ぶ(米国・英国・独・仏・オーストラリア)
霞が関復活の処方箋/ジェネラリストよりプロフェッショナルを
省庁再々編/政権中枢のあり方/将来を担う若手官僚のために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

101
なんか遠い世界の話をされているような感じがした。東京に住んでいないからかもしれない。自分が浅学だからかもしれんが、東京大学の在学生からはすでに霞ヶ関志望者はかなり白けて来てるんじゃないかな。良いか悪いかは別として、関西ではまだ「霞ヶ関信仰」は強いと思う。すいません、あんまり本の内容とは関係のない感想になってしまった。2019/04/27

おさむ

35
あちこちの書評で取り上げられていた新書。平成の30年間でいかに霞が関の官僚が変貌したかを、総合的なデータを交えて説明する。とりわけ「政治化した」という比喩が的を射ている。元財務官僚の大学教授だけに分析は的確で、説得力がある。海外の制度との比較も充実しており、これからの霞が関のあり方を考える上で参考になる良書。最終章で処方箋として省庁再編成や財務省の抜本改革を挙げているが、果たしてどこまで実現するのやら。安倍政権には改憲などではなく、こちらの方に熱心になってもらいたいものだ。2019/03/19

みなみ

22
官僚制度の歴史や現状を色んなデータを元に解説した新書。今後の霞が関の在り方として処方箋が示されているが、省庁再編や財務省の抜本改革等大掛かりなものばかり。実現するには、政治主導もしくは何かしらの大失敗による世論の盛り上がりに期待するしかないとしか思えない現状に悲しくなる。まずは、予算を獲得することに固執するのではなくて、予算によりどんな成果があったかを公平に分析してもらいたいところ。2020/04/10

まる@珈琲読書

14
★★★★☆ ■感想:元財務官僚の著作。もっと内部告発的なドロドロしたものを想像していましたが、現状、事実を冷静に分析し、それに対し、具体的、建設的な提案がされていました。実際にこの提案が採用されることはないのでしょうが、私たちが暮らす国のハード、ソフトを含めたインフラの企画をする人たちがこのような行動成長期のような24時間働けますか状態では持続可能性は低いだろう。政治家がまともな意思決定ができるようそのブレーン、シンクタンクとなる官僚の方々にはよりよい働き方で成果を出してもらいたい。2022/02/27

Monsieur M.

13
元財務官僚の大学教授が、これまでの行政改革の経緯や主要国の公務員制度なども踏まえ、近年(というかもう随分前からだけど)凋落の一途をたどっている感がある、「霞ヶ関改革の処方箋」として書いた本。行政改革・公務員制度改革については、主に「バッシング」に類するものと、「欧米ではこうなのだから、我が国もそうするべき」的な言説に分けられるように思う。まず前者については論外で、役所や公務員というものがなければ世の中は立ち行かない以上、「どうしたら役所・公務員はよくなるか」を考えてこそ意味があるだろう。(続く)2019/03/22

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