内容説明
人気芸人・メッセンジャー黒田が綴る、初恋、大阪への愛着、芸人の矜恃、独身男の本音――。笑いのウラに文筆家の顔を覗かせる、初エッセイ集。「貧乏だったあの頃に、家族で飲んだインスタントコーヒーのほろ苦さを思い出しました」――湊かなえ(作家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。@新潮部
21
《私-図書館》メッセンジャーの黒田さんの初エッセイ。漫才もバラエティーのトークも、なかなか面白い人。エッセイは、毒舌でなく、期待通りだった。面白かった。また、エッセイ書いてほしい。2022/09/04
テクパパザンビア
21
面白かった。前から好きな芸人です。貧乏話、結婚出来ないなど自虐ネタが面白いだけに結婚してお金持ちになったからこれからが大変かも…2019/07/04
keith
18
お笑い芸人、メッセンジャー黒田さんのエッセイ。若手時代にお世話になった、今いくよ師匠がガンだと知った時、漫才の舞台で病気に関するネタを一切封印したそうです。それを読んで黒田さんのことが好きになりました。2018/12/23
しおつう
17
メッセンジャーという漫才コンビ、昔から知ってはいたが、意外と漫才は見たことがなかった。ただ、最近ラジコでラジオを聞くようになり、メッセンジャーそれぞれが中々聞くに値すると思い、この本の存在も知ったので読んでみた。内容は納得するエピソードが多かったが、毒舌黒田、芸人黒田の片鱗は見られず、いたって真面目なものだった。キリン田村のホームレス中学生のように、黒田氏にしか書けない内容を期待していたが、読んで良かったとは思う。2023/02/12
遊々亭おさる
13
関西では知らぬ人はいない(と、思う)漫才コンビ・メッセンジャーのボケ担当の黒田さんが頭から足の爪先まで貧乏に浸かっていた子供時代の思い出や日々の雑感などを綴ったエッセイ集。その人柄をひと言で言い表すならば(男の大阪のおばちゃん)。おばちゃんの毒と自虐のマシンガントークが炸裂かと思いきや、テレビで見せる顔とは別の男前の黒田有を覗かせてくれて興味深く拝読。彼と同世代の自分は『食べるのが遅いあの子』に小学生だった頃のことを思い出す。泣きながら給食を食べさせられていたあの子は道を逸れずに幸せに生きているだろうか。2019/03/20