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内容説明
小学6年生の美幸は、みんなと一緒に行動することが苦手で、いつも本ばかり読んでいた。仲良しの友だちもいないし、特にほしいとも思わない。本の中には友だちがいて、その友だちは人を傷つけたり、悪口をいったり、いじめたりしないから……。ある日、美幸のクラスに、アメリカの小学校から転校してきた少女、エリカがやってきた。エリカは、森に囲まれた小さな村で暮らしていたが、両親の離婚によってお母さんと一緒に日本で暮らすことになった。数日後、漢字が苦手なエリカと、算数が苦手な美幸は、自習の時間にこっそりプリントを交換して、お互いのプリントを終わらせることに成功。髪の毛の色も、得意な科目も、性格も、生まれた場所もちがう二人だったが、その日を境に距離が縮まっていく。美幸は、「新しい発見」というテーマの作文に、エリカのことを書くことを決めた。美幸にとって、新しい発見はエリカという友だちだった。ところが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
68
内気で読書好きの美幸と、アメリカからやって来た転校生のエリカの友情物語。思ったよりあっさりとした内容ですが、それまで親しい友だちがいなかった美幸がエリカと仲良くなっていく展開は爽やか。エリカの容姿や考え方に惹きこまれてドキドキしてしまう美幸の気持ちはよく分かるなあ。終盤は少し驚くような出来事もありますが、ラストは素敵でした。2019/04/28
keith
21
児童書です。教室に居場所がなく、いつも本の世界に逃げ込みひとりぼっちだった美幸。そんな中、アメリカから父がアメリカ人、母が日本人のエリカが転校してくる。エリカが美幸の名前を誉めるシーンはよかったな。せっかくなんで二人のドラマチックな再会のシーンも見たかった。2019/03/09
レモン
11
こんな素敵な友達関係を小学生のうちに持てたら幸せだろうな。はなれていてもずっと友達。エリカとの思い出を童話にすることで自分も変わったと実感した美幸。こじかとカタツムリの友情はまだまだ続くね。清々しい児童書を読みながら、私には本当の友達がいるのだろうかと落ち込みました。2019/02/12
izw
8
読書好きの小学6年生美幸とアメリカの森に囲まれた家から転校してきたエリカに芽生えた友情の物語。友だちなんてほしくないと思っていた一人ぼっちの美幸がエリカと付き合うようになり成長していく姿には心惹かれる。アメリカに帰ってしまった後、連絡が途絶えたときにはどうなるかと思ったが、最後は感動した。小手鞠るいの作品は、2012年に「心の森」を読んでいるようだが覚えていない。読み返してみるとともに、他の作品も読んでみよう。2019/06/10
紅(mokomoon)
7
購入~子供の頃にこんなに素敵なひとりぼっちの仲間が出来たら世界が違って見えて大好きがたくさんできたのかな。 親の離婚やいじめあるけれど、大丈夫壊れてない。キラキラしたふたりの日常がとってもいとおしくなる素敵なお話でした。2019/01/24