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内容説明
マガジン版「ゲゲゲの鬼太郎」の後日譚となる「その後のゲゲゲの鬼太郎」を収録。正義のヒーローとはひと味違う、鬼太郎の異色展開が描かれる! 続く「死神大戦記」は、平安中期の天台宗僧侶・源信による『往生要集』をモチーフに、宮田雪氏が脚色を担当。水木しげる本人が子供達と共に地獄へ旅立ち、鬼太郎と一緒に世界を救う! ★解説「水木しげる氏は幸せな芸術家である?」デーモン閣下(アーティスト)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
巻頭に収録された「その後のゲゲゲの鬼太郎」は、なんと鬼太郎が日本を離れ、南方へと旅立つのだ。人気漫画の後日譚を描くという企画で描かれた一編らしいのだが、鬼太郎のその後として、南方へ向かわせるのだから、水木の南方に対する想いの強さが窺えるというものだ。最後に鬼太郎は、島の娘と結ばれる。これはある意味、水木の理想を鬼太郎に重ねたように読める。表題作は、壮大な世界観の鬼太郎長編。2015/07/21
軍縮地球市民shinshin
5
「その後のゲゲゲの鬼太郎」と「死神大戦記」を収録。「死神大戦記」は小学生の時にサンワイドコミックス版で読んでいた。12人の子どもたちが地獄に行って水木しげるとともにサタンをはじめとする悪魔たちと戦うという話だが、その子供たちの2/3が死亡して、シャバに戻れたのが水木と3人だけというスゴイ話。その割にはサタンも悪魔も結構あっけなくやられている。鬼太郎ファミリーも登場して例によってねずみ男は裏切るのだが、話全体としてはあまり秀作とは言えない。2015/07/14
大臣ぐサン
2
1970年『月刊別冊少年マガジン』に掲載された『その後のゲゲゲの鬼太郎』と1974年『学研劇画文庫―日本の妖魔』シリーズの一つとして発表された『死神大戦記』の2作品を収録。前者はセックスを取り上げたり、革命の指導者になったりと、かなり青年誌寄りの内容。鬼太郎がニューギニアの酋長になって暮らすという衝撃のラストから、大先生の南方狂いが伺える。後者は太陽を失った世界を救うため、サタンを倒し大日如来を救い出すという字面で読むと何だかよくわからない荒唐無稽な話。後の大先生幸福論の一面も垣間見られる。2015/07/05
○○○ ○○
1
間違いなく水木作品の中でも最低レベルの駄作なのに結構楽しく読んでしまった。遊び感覚で地獄に行ってそのまま死んでいくフットワークの軽さ、とにかくやる気のない悪魔の死に様……。宮田雪が協力してる作品に共通だけど設定を作りこむという形でディテールを見せる感じがあんまり水木と合ってるような気がしないというか、水木と宮田でオカルティックなものの捉え方が根本的に違うような気がする。宮田の場合は宗教的な知識を踏まえた上でシステマティックに異界を構築しようという意志が強いのに対して水木はもっと無指向的な感じとでも言うか2015/07/05
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