双葉文庫 ぬるま湯女子会

著者名：南綾子【著】

双葉社（2019/02発売）

• ISBN：9784575521702

内容説明

婚活パーティで出会った、メーコ・カワイ・サモさん・成田屋。仕事や性格はそれぞれ違えど、婚活市場で戦友として闘っている。４人には恋愛がうまくいかない決定的な欠点がある。恋に臆病すぎるメーコ、性に奔放すぎるカワイ、高齢処女で恋愛経験がまったくないサモさん、バリキャリで隙を見せない成田屋――互いの姿を見て、自分が本当に欲しいものは何なのか、少しずつ前進していく。婚活や恋愛でうまくいかない全女性に贈る大人の青春小説！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[らむり]

婚活大好き作家、南綾子さまの婚活小説。言い回しがいちいち面白いです。男性は若い女性が好き、という誤解が気になってました。

2019/03/07

[LUNE MER]

「ぬるま湯」という表現がまさにしっくりくる感覚。読者によってはこの空気を楽しめる人もいれば焦燥感に襲われる人もいると思う。本書で描かれた女性のこういうやつって男性の場合は何になるのだろう？

2024/03/28

[のんちゃん]

30代半ばの4人の女性の婚活物語。やー、今時の人は大変だなぁとつくづく感じた。私が若い頃は、恋人にしろ友達にしろ、連絡は面と向かってか電話だった。いつも双方向リアルタイムコミュニケーション。しかし、今はメールやコミュニケーションアプリでのほぼ時間差対話になる。既読は付くのにレスポンスはなしの重圧は計り知れない。可哀想でこちらまで胸が苦しい。全ての結婚志願者に幸あれ！と願う。でも、信じられない程の高望みは、それもまた不幸の元と肝に銘じては欲しい。おばさんからのお節介アドバイスです(^^)

2019/02/17

[アキナ]

表紙絵のようなほのぼの日常系のお話かと思ったけど、ぬるいのは磯辺揚げ会だけだった。せっかく今まで独身だったのだからハイスペック夫を捕まえたいという生々しい肉食女子や、モテる割には誰のこともたいして好きではない自分大好きちゃんや、処女を完全にこじらせてしまった美人ではない長女の苦悩やら、女性作者ならではだと感じた。婚カツを応援する話ではないのは確実。

2019/01/05

[チャリー・コグコグ]

毒々しい女の本音と愛らしい女の本音満載。若い男性が読む時には覚悟と愛を持って読んで欲しいと思いますね。

2020/07/17