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内容説明
太陽の次に近い恒星プロキシマ・ケンタウリまでは月ロケットで10万年かかるが、これを21年に超短縮するプロジェクトがある!? 土星の表面では常にジェット気流が吹きすさび、海流が轟々うなっている!? 重力波が日本のセンター試験に及ぼしてしまった意外な影響とは!? 元NASA研究員の著者が、最先端の宇宙ニュースの中でもとくに知的好奇心を刺激するものをどこよりもわかりやすく解説。現在、人類が把握できている宇宙とはどんな姿なのか、宇宙学の最前線が3時間でざっくりわかる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムトム
32
小谷太郎さん、ドはまり中です。できるだけ難しい言葉を使わないように説明してくれます。あえて難しい言葉を使って、直後に「これで分かるやつなんかいない」と正直だったりジョークだったり!1コラム1ボケぐらいの間合いが何とも言えません。おすすめです。2020/08/16
trazom
29
宇宙物理学の難しい理論を直接説明するのではなく、観測データの紹介などによって、素人が感覚的に理解できるように工夫されている。「紙とペン」で理論を構築するアインシュタイン博士やホーキング博士の凄さは言うまでもないが、それと同じくらい、スーパーカミオカンデ、アイスキューブ、LIGOなどの観測装置を考案し、作った人たちの偉大さに、私は尊敬を覚える。宇宙はここまでわかっているという凄さに感激するが、それ以上に、分からないことがこんなに多いということに著者がワクワクしている様子が伝わってきて、楽しい気持ちになる。2019/04/01
ポタオ
22
自分が読むには早かったです。難しかった。2019/03/26
びっぐすとん
19
私のような物理のブも化学のカも解らないド文系にもおおよそ解る最新の宇宙の話。理科音痴でも21世紀人として最低限の知識は押さえておきたい人にオススメ。眠くなるほどの難しい話はなく、シロートが「へぇ~」と楽しめる内容。寂しがりの地球人に隣人はいるのかというプロキシマ・ケンタウリの系外惑星の話で読者の興味を鷲掴みにして、話は太陽系からブラックホール、ダークマター、数学の「ABC 予想」、ゲノム解析へと広がり、「物理の世紀は終わった。子供には分子生物学を習わせよう」というお茶目なオチが却ってもっと知りたくなる。2020/07/16
にしがき
11
👍👍 もう少し詳しい&最新の内容と思ってたので、ちょっと肩すかし (刊行年を確認しなかった自分の失敗…)。ただ、著者の専門分野に関わるX線観測衛星「ひとみ」の章は良かった。思いの熱量が違う。初代「はやぶさ」に負けないくらい、熱いドラマが詰まってたんだろうな と思う。2021/04/05