内容説明
ワークライフバランス、イクメン・イクボスの奨励、介護離職ゼロ作戦の政策化、育児・介護休業法の改正など、時代の変化に対応した「働きやすい環境づくり」が進んでいるように思える。しかし、平均寿命が延び続ける日本人は、やがて寿命100歳時代に直面する。その時、働く人たちは、親の介護とどう向き合えばよいのか。本人、家族、地域、制度、企業、住民あげての総力戦となるのは必至だが……。本書は、介護に直面するであろう人たちに向けた応援歌であり、処方箋である。「ながら介護」「トモニ介護」を取り入れ、100年ライフの大介護時代を豊かに生きるための知恵とヒントが満載の一冊。
目次
プロローグ〈ながら〉介護、〈トモニ〉介護のすすめ
第一章 働く人の〈ながら〉介護
第二章 生活・尊厳重視の〈ながら〉介護
第三章 定年後の〈ながら〉介護
第四章 変わる家族の現実、介護も変える
第五章 職場が変わる 女が変わる 男が変える
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
28
2030年には5人に4人が介護を抱えている人になる。そんな少子高齢化社会の中で、介護離職のリスクを指摘した本。家族介護者の3割が男性となり、ようやく介護離職が社会問題化されることになった。著者は、その問題認識に根強い性別分業意識を見出しつつ、介護離職が家族介護者当人の老後のリスクに直結する事を分かりやすく説いている。また、経済的に見ても、介護離職者が増えれば、税収が減るので、介護離職は抑えなければならないという。ただ、「介護離職ゼロ」という当時の政府(2017年頃)の目標とはかけ離れた現実がある。2022/12/12
みかん
3
ネーミングやコピーのセンスが抜群にすごくて感心してしまった。2022/05/05
mnaa
2
薄いながらも読み応えのある本でした。作者の熱意が伝わって来ました。実用的な内容も充実した良書だと思います。 2018/03/23
まつけん
1
樋口先生が「言わずには死んでも死にきれない」と執筆された一冊とのこと。「介護」という言葉が気になる人に是非手に取ってもらいたい良本。まず「ながら介護」「トモニ介護」の考え方が広く知られることが大切だと思います。特に「介護の出発点は、情報を集めること」に同意します。2018/07/22
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