角川書店単行本<br> 指揮権発動

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角川書店単行本
指揮権発動

  • 著者名:笹本稜平【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • KADOKAWA(2019/01発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041073131

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内容説明

ODAコンサルタントに従事する三人の日本人が殺された! 密命を受けた特捜検事の芦名は、アフガニスタンへ飛ぶ。公安、捜査一課とともに捜査を進めると、日本政府を揺るがす裏金システムの存在が発覚し――。

※初出「小説 野性時代」2017年4月号~2018年5月号 単行本化に際し加筆修正しています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くみこ

17
邦人三人がアフガニスタンで銃撃に遭い命を落とす。東京地検特捜部から検事の芦名、警視庁からは公安部の沢木と刑事部の中原が現地で合流、調査を始めます。アフガニスタンの国内事情に絡む日本政府とアメリカの立ち位置やODAの問題点などが、殺人事件の裏から炙り出されるストーリー。検事と公安と捜査一課のチームワークが清々しく、現実もこうあって欲しいと思いました。ここで暴かれるのは裏金システムです。2024/02/26

rosetta

17
★★★★✮アフガニスタンでODA関連企業の社員が殺された。テロか殺人か。東京地検特捜部、警視庁公安部、捜査一課からのグループがアフガンに渡り調査するが捜査権がなく治安の悪さもあって自由に活動出来ない。しかし大使館員、通信社記者らの協力で事件の裏にODA予算を巡る巨大な陰謀の存在を見つける。それは日本やアフガンの政治家の私服を肥やすだけではなくテロ組織にも流れている悪辣極まりない仕組みだった!誰を信じていいのか分からない中2転3転する事態にハラハラドキドキ。実際これに近い汚職はあるんだろうなぁ2019/05/26

コリディ

14
5点。笹本さんにしては、残念な出来。ODAがらみの不正にからむ、アフガニスタンでの殺人の捜査。途中まどろっこしいし、ラストも全然すっきりしない。タイトルに縛られすぎ。むしろ国策捜査くらいの方が良かったのでは。2019/10/26

jin

13
真保さんかと思った。山もなく冒険もない笹本さん。アフガニスタンを舞台にODAを巡る不祥事。官邸まで真っ黒。然もありなん。事件展開がゆっくりすぎて、3分の2は睡魔との戦い。最後の3分の1は一気読み。秋田にもうひと旗あげさせてあげたかった。キャラ活かしきれず。そして山村以外の中原、沢木の部下たちは果たして本当に存在していたのだろうか。言及さえもほとんどされないのになぜ登場させたんだ?うーん。不調なんでしょうか?次回作に期待。2019/06/19

たぬき君

12
アフガニスタンでのODAの不正流出問題の背後で起こった邦人殺害事件の真相を解明する話。展開が遅く内容も二転三転して最後もバタバタとした終わり方で残念です。私的には勧善懲悪度が不足している気がする。好きな作家さんだけに辛口の評価になった。2020/08/27

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