内容説明
2019年大河ドラマ「いだてん」で中村勘九郎さんが演じることで注目を集める金栗四三。
日本人が出場した初めての国際大会「ストックホルム・オリンピック」(1912年)に日本代表としてマラソンに出場した金栗四三は、レースの途中で姿を消してしまい、「消えたオリンピック走者」として語り継がれることになる。
それから55年後、ストックホルム・オリンピック開催を記念する式典に招待された金栗は、競技場をゆっくりと走って、場内に用意されたゴールテープを切る。この時、「日本の金栗、ただいまゴールイン。タイム、54年と8ヶ月6日5時間32分20秒3、これをもって第5回ストックホルムオリンピック大会の全日程を終了します」とアナウンスされる。この記録はオリンピック史上最も遅いマラソン記録となるのだった。
「箱根駅伝」や日本初のフルマラソン「福岡国際マラソン」の創設にも尽力した金栗だったが、そこには、西欧に遅れをとる日本の選手を世界のトップレベルで戦えるようにしたいとの強い想いがあった。
日本のマラソン王と称される金栗四三――「消えたオリンピック走者」の真相から、「箱根駅伝」創設、そして日本スポーツ界発展にささげたその生涯に迫る本格評伝。待望の文庫化!!
目次
はしがき
第一章 一〇〇年の時を超えて
第二章 嘉納治五郎と金栗四三
第三章 オリンピック予選会
第四章 ストックホルムへ
第五章 三島の短距離、金栗のマラソン
第六章 力尽きるまで
第七章 その後の金栗四三
第八章 駅伝
第九章 スポーツを正しく
第十章 幻の東京五輪、夢のストックホルム
第十一章 ぺトレ家の人々
第十二章 人生という名のマラソン
第十三章 勝者とは、敗者とは
第十四章 「一〇〇年記念マラソン」
あとがき
主な参考文献
解説 森沢明夫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ふたば
Shinya Fukuda
まきお
lovejoy
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