バンチコミックス<br> さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―

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バンチコミックス
さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―

  • 著者名:吉本浩二【著】
  • 価格 ¥607(本体¥552)
  • 新潮社(2019/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784107716521

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内容説明

3.11のあの日、岩手県沿岸部を走る三陸鉄道では、路線の多くを被災した。大地震、津波の爪痕が生々しいガレキの中、それでも、さんてつマンたちは、自らの力で立ち上がろうとする……。三陸鉄道関係者、周辺の人々への綿密な取材を元に再構成する震災ドキュメンタリー漫画。「ブラックジャック創作秘話」の異才、吉本浩二が描く真実の人間ドラマの決定版!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

たくろうそっくりおじさん・寺

73
先日この吉本浩二が描いた勝新太郎の漫画を読んで大層面白かった。面白いのみならず、人間を暖かい眼差しで見ている絵柄に惹かれた。吉本漫画をもっと読みたくなり手に取る。東日本大震災5日後に、瓦礫の中、運転を再開(無料!)した岩手県の三陸鉄道の話。誰かを主人公にした話ではなく、三陸鉄道と大震災に纏わる人達を取材したもの。それ故に、色んな人の良い話が銘々伝の様に刻まれている。愚直で武骨な絵柄故に「刻まれている」という言葉が相応しい。原武史や石井光太も登場。原武史の粋な買い物に好感を持った。働く事って素晴らしい。2016/06/04

chantal(シャンタール)

62
普段は漫画は登録しないのだが、これは特別に。2014年には全線復旧したとのこと、多くの方が復旧に尽力されたのだろう。そしてその方々も自身が被災者であったと思うが、鉄道を走らせる事こそが「会社の存在意義」であると信じ頑張るその姿に頭が下がる。地方では多くの鉄道路線が姿を消している。それを寂しいとは感じても、何も出来ない無力な私。こんな未曾有の災害さえも乗り越えたのだから、これからも三鉄が地元の足として、走り続けてくれる事を祈る。そしていつか、私も三鉄に乗りに行きたいと思う。2018/03/09

bura

60
「安全ではないが安心のために列車を走らせる」東日本大震災の直撃を受けた三陸鉄道と地域の復旧の物語。吉本浩二の綿密な取材がリアルなインタビューマンガとして胸の奥に伝わってくる。後世に残すべき一冊。(図書館本)2024/12/06

安南

36
復旧支援のために千枚もの切符を個人で購入した大学教授が、あの『滝山コミューン1974』の原武史氏とは意外な気がした。曰く「一部とはいえ5日後には運転を再開した三陸鉄道に、原爆投下から3日後にはもう走っていた広島電鉄を思い出しました」「【安全】よりも非常時には優先すべき【安心】を、再開することで地域の住民に与えました。立派な英断です」2014/03/11

saga

27
2013/9/27偶然書店で見つけた。国鉄線から第3セクターとなっても厳しい経営を強いられていた三陸鉄道が、大震災を受けて頑張っている姿を見聞きしており、購入は必然に思われた。発災から復興へ向けての努力の経過を読むにつけ、ほとんどを涙ぐみながら読んでいた。『遺体』を執筆した石井光太氏の話も出てきて、今まで自分が読んできた震災関連書籍が繋がったと感じた。2013/09/27

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