河出文庫<br> 血みどろ臓物ハイスクール

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河出文庫
血みどろ臓物ハイスクール

  • ISBN:9784309464848

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内容説明

少女ジェイニーの性と暴力をめぐる彷徨譚。詩、日記、戯曲など多様な文体や、イラスト、引用を駆使して紡ぎだされる愛と狂気の物語。現実と神話が混淆する伝説的カルトクラシック。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

79
女バロウズとも言われるのはアンダーグラウンド感が近いからかな?と思う。独特な所は、言葉に対してのひつこさ(主にセックス絡みの独白)や言葉へのこだわり(ペルシャ語の文法の勉強を始める)でそれが面白いかどうかは読者次第だが…。カーター大統領やジェシカ・ラングの名前が出たりする所は時代を感じる。2022/07/08

HANA

73
少女ジェイニーの彷徨、性から死を追った一冊。とまとめると単純なんだけど、実際の内容は小説あり詩ありイラストありと、言語表現の可能性を追い求めた一冊。既存の表現に飽き足らず様々な実験的な手法を駆使したこういう本、前世紀に一時期全盛したのだが今はどうなっているのかなあ。あと、内容的に猥語が頻出しイラストも直接的な物が多いが、それの積み重ねによって卑がいつしか聖に転じるようなこの反転や浮遊感はめったに味わえないものだと思う。何と言うか、生の感情、剥き出しの何かを叩きつけられたような読後感を味わいました。2019/11/02

Vakira

60
この世で最も破壊的な力。それは愛だ。愛はどんな物でもズタズタに切り裂いてしまう。感情も肉体ももはや眠らない。心の中に燻る狂気と愛と憎悪の混沌を炸裂。孤独と絶望からの逃亡。下半身無防備で向き合おう。女性の色情狂が主人公の大好きなトリアーの映画「ニンフォマニアック」を思い出した。自分の存在証明、迸る性欲と性交哲学。なかなかの衝撃作。アッカーさん初読み。海賊に憧れた少女はやがて文学テロリストに。詩も含め、紙媒体の表現方法に挑戦。直筆のグロ&ストレンジイラスト掲載、本を覗かれる様な公共の場での読書には注意が必要だ2021/01/26

100

48
前半、この小説の寓意を推察できず戸惑つつ、終盤になんとなく見えかけてきたところで終了。世間の評価が高いぶん、自分の理解度に疑問が出てくる。寓意と必然と偶然、いつか再確認。2023/10/08

Aster

32
たまにガツンと来るセリフは堪らないが、基本壊滅的に意味不明。下ネタよりも単純に崇高過ぎる雰囲気が人に勧められない理由かな。書体を自由に使う姿勢は色々勉強になった。2019/09/27

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