内容説明
講談社〈手塚治虫漫画全集〉創刊や長篇アニメ『100万年地球の旅 バンダーブック』の制作など非常に活動的だった70年代後半の手塚治虫の足跡をまとめる。
手塚マンガ愛好家であり、手塚治虫ファンクラブの会長もつとめたミステリー作家の二階堂黎人が、自身のマンガ受容史を手塚治虫のマンガ家活動の様々と重ねる形で話をまとめる。
1977年から78年の手塚治虫の活動を主に扱い、手塚治虫が『ブラック・ジャック』や『三つ目がとおる』でヒットを飛ばし、手塚プロがふたたびアニメーションの制作をスタートする、非常に活動的な時期を精緻に描く日本漫画史の評伝、第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
32
五冊目となる『僕らが愛した手塚治虫』。『推進編』と名づけられた今巻は1977年から1978年に掛けての手塚の活動を紹介している。一時期低迷していた手塚は、『ブラック・ジャック』や『三つ目がとおる』のヒットで生き返り、講談社による『手塚治虫漫画全集』の刊行開始や、『バンダーブック』から始まる長編アニメへの再挑戦と、実に充実の活動期にあたる。そんな中、二階堂黎人が『火の鳥 望郷編』について熱く語っているのが印象的だ。「COM」の休刊に伴い中断していた『火の鳥 望郷編』が(つづく)2024/08/29
kei-zu
18
「ブラックジャック」や「三つ目がとおる」による人気の再興から講談社全集の刊行開始、日テレの24時間TVにおける2時間アニメの放送など、このあたりから私のリアルタイムです。「マンガ少年」誌に連載の「望郷編」以降の「火の鳥」は、それまでの「復活編」のワクワク感と比べて私も首をひねっていたのですが、著者は少年誌の読者層を想定した「わかりやすさ」によるものではないかと。とはいえ、「未来人カオス」「プライムローズ」など、この頃から時代との乖離を私が感じ始めていたのも事実で…。2025/06/03
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