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内容説明
吃音は、最初の語を繰り返す「連発」(ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは)と、最初の言葉を引き伸ばす「伸発」(ぼーーーくは)と、言葉が強制的に発話阻害される「難発」(………ぼくは)の三種類がある。吃音症の人は100人に1人の割合で存在し、日本では約120万人、世界では約7000万人いると言われているが、近年、時代の変化の中で吃音者をめぐる状況にも変化が生じている。幼少期から吃音に悩み苦しんできた医師が綴る「吃音の世界」とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さおり
44
著者の菊池さんは、自身も吃音に悩んで大人になり、ついには専門医になったお方。年は私のいっこ下。ご自身の吃音の経緯、日本・世界の吃音治療の歴史、外来で診ているケースを通しての現在の治療のことなど。これ1冊で、吃音について一通りわかります。読んで何を思うかと言うと、反省しかないよね。大学出てからずっと「障害」と関わる仕事をしてきた私は、もはやこれ系で大きく外すってことがなかったはずなんだけどさ、認識とか対応とか。今までの私、全くわかってなかったよ!!やばい。っていうか、平良のことも大好きなのに。はー、反省。2022/05/13
ちゅんさん
44
著者であり医師である本人が吃音の当事者だけあってすごく伝わってくるものがあった。吃音をもつ人たちがどんな困難を抱えているか、どんな人となら話ししやすいかが知れてよかった。自分は障害者やハンディがある人に理解があり寛容だと思ってる人でも知らないと対応できないことがあったり知らずに傷つけていることは少なからずあると思う。知ることは大事。2019/07/16
おいしゃん
38
自分も以前、深刻に吃音に悩んだ時期があるため、とても共感しながら読んだ。こういった専門の医師が増え、世間での吃音への理解が深まることを切に祈る。2019/04/06
さおり
37
近々、吃音のあるちびっこのお母さんと面談する予定ができたため、確認のために再読しました。例えば自閉スペクトラムとかならがっつりと支援したケースがたくさんあるから助言もしやすいんだけど、吃音はたまーに単発の相談のみって感じなので、私の方の成功体験も積みあがらんのだわ。吃音症のひとは100人にひとりの割合で存在。2歳から5歳で発症し、自然治癒が多い一方、介入しても根治しないケースもまた多い。原因は子どもの気質とも保護者の養育態度とも関係がない。さて。それでは我々はどうすると良いのか。なにからどう話そうかなー。2023/06/18
小木ハム
31
吃音関係の本はこれで6冊目。海外の研究についても少し触れられており参考になりました。雑談を楽しむ秘訣は『しょうもないことを言う』人を笑わせるコツは『間』だと思いますが、吃りながら伝えるしょうもないこと・タイミングの逸れたツッコミは場が白けてしまい、これが当事者にはとても悔しい。ノリが悪いな、とか、間が悪いなと感じることがあったら、もしかして吃音なんじゃないかな?と察してもらえることが救いになる。隠れ吃音も含めた潜在患者数が120万人ということは、一体どれだけ周知されているのだろうか。2020/07/10
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