光文社文庫<br> よっつ屋根の下

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光文社文庫
よっつ屋根の下

  • 著者名:大崎梢
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 光文社(2019/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334777654

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内容説明

小学6年生の平山史彰は、父親の転勤のため、千葉県の犬吠埼近くの漁師町に引っ越してきた。田舎の暮らしには慣れてきたけれど、お母さんと妹は、まだ東京に残ったままだ。史彰は家族がまた一緒に住むことを願っているが、母と妹がやって来ないのには、実は複雑な事情があって……。父、母、息子、娘。それぞれの視点から、ひとつの家族の、10年間の物語を紡ぐ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らび

27
「海に吼える」どこかのアンソロジーで既読でしたが再読でもやっぱり切ない。ですがあの話には家族それぞれの物語があったのですね。続きというか父、母、妹の10年とだんだん増える屋根の数。家族と言っても実は知ってることはそう多くはなく、なんとなくこうだろ~という程度なんでしょうね。子どももですが親も成長できるんですね。4つになった屋根はこの先も増えたり減ったりしながら家族ってとり家族になっていくのかな~。2019/05/24

しおり

26
ある家族の物語。内科医である父の左遷で銚子に越した長男。その父が医者としてとった態度。親の軋轢と隠し子騒動に苦悩して育った母。学校での居場所を探す妹。家族のボタンが少しずつ かけ違がえていく。迷いながらもそれぞれが家族を思い、それぞれが自身を見失わないでいることで10年の時をかけて又ボタンがかかる。その過程が優しく描かれて好ましかった!2019/11/13

ぜんこう

24
銚子に左遷させられた医者の父とついてきた長男、東京の白金に残った母と妹、長男も大学で千葉市で下宿、妹も札幌の大学へ。 それぞれにより語られる連作。最初の「海に吠える」のみ『Wonderful Story』で既読。 最初は心までもバラバラになりそうやったけど、結局は一つの家族。 うちなんか一つ屋根の下やのに・・・(以下略) 千葉県に移り住んで30年余り、実は銚子には(にも)行ったことありません。この本読んで、行ってみたいし暮らしてみたくなります。2019/02/17

きょん

19
何歳で大人になるかというのは人それぞれなんだなあと改めて思った。子供たちが小学生や高校生で大きく成長しているのに比べると、母親の転機が40代というのはちょっと情けない気もするけれど、それだけ実家の呪縛というのは強いものなのか。離れていても気持ちがあれば家族であるという彼ら家族の示す意思が、祖父母への強烈な抗議になっていると思うけれど、祖父母達はそのことに気づかないんだろうな。2019/01/25

香翠

17
幾つになっても迷いや不安はある。いくら経験を積み重ねてもやっぱり迷うことはある。でもね〜だから面白いんじゃない?って、問いかけられてるように感じた作品でした。2019/01/03

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