東京パパ友ラブストーリー

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東京パパ友ラブストーリー

  • 著者名:樋口毅宏【著】
  • 価格 ¥1,463(本体¥1,330)
  • 講談社(2019/01発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065136607

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内容説明

パパ友どうしの恋。きみとなら、地獄も怖くなかった。有田豪と鐘山明人は、同じ保育員に子どもを預けている。互いに顔見知り程度だったが、ある日、明人はLINEで豪を飲みに誘う。「お互いイクメンとして妻の悪口を言い合おうよと」。その晩、ゲイ不倫という地獄の釜の蓋が開いたのだった――。ミソジニー、嫉妬、仕事ができない焦り、不公平感……ゴーギャンになりきれなかった男たちの思いが炸裂し、疾走する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

176
樋口 毅宏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。LGBTが10%に迫る時代、こういう小説が登場すると言うことは、巷にオジサン同士のカップルが増殖しているということなんでしょうね。性的多様性を否定するつもりはありませんが、見苦しいオジサン同士のカップルは、密やかにやっていただきたい。2019/03/01

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

69
『タモリ論』の樋口毅宏の作家生活10周年作品だそうだ。「まだ10年」とも「もう10年」とも思う。今まではサブカルチャーの知識をペダンチックに詰め込んだ作品が多かったが、今作はそれが無くて寂しいが、もっと大切な事が書かれている。カバー画もタイトルも手に取り易いが、旦那同士の不倫の物語。これもBLだろうか?。夫婦にせよ親子にせよ、とにかく家庭というものが微妙なもので壊れてゆく。あらゆる「関係」とは、「愛」だけでなく、「信頼」とセットでないと滅びるのかも知れない。両方を失う事はとても「怖い」。そんな事を思った。2019/12/07

ずっきん

63
ワンオペ育児をしている明人と、ファンドマネージメント会社CEOの豪。保育園の送迎で出会った二人の夏。彼らはゴーギャンになれるのか。本音でミソジニー、LGBT、フェミニズムとマチズムを語らせる人物造形がありがちながら上手い。どの人物にも共感し嫌悪する部分がある。そんな舞台で繰り広げる二人の恋愛は、滑稽なくらい甘く、ときめく。行く末にはらはらとしながら夢中で読む。倫理の枠を抜けて物語を読ませる、稀有な作家さんだなあとつくづく思う。読み終えてしまえば、うっとりと、強烈にロマンティックな物語だった→続く2018/12/13

えりこんぐ

62
タイトルまんま、同じ保育園に子供を通わしている父親同士の不倫。同性が理解できないというより、なぜこの2人が惹かれ合う?かが分からなかった。しかしまなみが怖すぎる..。亜梨の心のケアもだけど、フルネーム有馬亜梨(ありまあり)で合ってるの? とかなんで保育園?等どうでもいいことが気になった(°▽°) 【図書館】2019/09/24

よつば🍀

58
ゲイの恋愛話はたまに聞くけれど結婚していて子供もいるパパ友どうしの恋バナは新鮮でした。30歳の若さでファンドマネージメント会社のCEOである有馬豪。娘が通う保育園で、おっさん建築家、52歳の鐘山明人と出会い飲みに行ったその晩、明人に唇を奪われてしまいそこから恋愛はスタートする。タレント議員の妻の為に建築家としての仕事をセーブして育児と家事をこなす明人が感じる不公平感と悶々とした思いは共感出来る。また豪の妻、まなみの計算高く利己主義な存在は不愉快だ。ドタバタ感はあるが豪と明人の純な気持ちにちょっとやられた。2019/02/27

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