内容説明
動物の耳やマズルや尻尾など、ケモノの身体的特徴を持つ少女たち。通称〈ケモノ落ち〉は、片田舎の学園で集団生活をしていた。 主人公のダーウィンは動物に並々ならぬ執着を示すマジメな動物学者。新しくその学園に赴任した彼の研究熱心さは、たびたび行き過ぎた行動に現れる。 尻尾の付け根を確認するためにスカートの中に潜り込んだり、上着を脱がせて剪毛を始めたり。 そして、彼女たちが抱える悩みを、動物学者の見地から圧倒的知識で解決する。 ケモノ少女をまったく差別しないダーウィン先生は、どんどん生徒たちに懐かれていくのだった。 すべてのケモナーのための学園ケモノ美少女進化論――！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
17
【試し読み】表紙から溢れるケモナーほいほい臭。こんなニッチな作品は嫌いじゃあない。内容は近代イギリスに近い世界観。動物的な特徴が身体に現れた人間、通称ケモノ落ちと呼ばれる少女たちが集まる学校に赴任することになった動物学者の主人公が、彼女たちと交流を深めていく物語。エロコメ要素はあったものの、動物をこよなく愛する人間音痴な主人公とヒロインたちとのやりとりが心地良い。これは続きが気になる。2019/01/24
真白優樹
8
並行世界的な中近代の英国を舞台に、獣の身体的特徴を持つ少女達と、あの有名な学者の縁者の青年が織りなす恋と喜劇の物語。―――貴方の全てを知りたい、いつかこの愛を伝える為に。 獣の特徴故に偏見に晒され生きづらさを感じる少女達を、学者としての観点から救っていく。獣ではなく、人として。 けも娘のもふもふふわふわに溢れ、更には心温まる交流の様子をブレンドした物語であり、まるでもふもふに埋もれた時のように、心の芯が温かくなる優しい物語である。是非この温かさが、多くの人に伝わってほしい。 次巻も勿論楽しみである。2019/01/27
nawade
5
試し読み感想。〈ケモノ落ち〉が集められた学園の先生をすることになった動物学者ダーウィンと彼の生徒達の学園生活を描いた話。主人公は人間音痴でケモナーなため、たびたび教師として逸脱した言動をとる。傍から見ると生徒にいたずらをしているようにしか見えないが、学術的興味が暴走しているだけで、そこにいやらしい欲望はないはず、ないはずである。獣的特徴が身体だけでなく行動レベルにまで影響を受けた生徒達の悩みを学術的アプローチで解決、というか偶然解決しているようにしか見えないが結果良ければ全て良しとしよう。2019/01/24
bluets8
3
研究バカのダーウィン先生が〈ケモノ落ち〉と呼ばれる動物の身体的特徴を持つ少女たちの先生になる学園ラブコメディ。思いがけずいい話だった。身体的に劣等感を持った子供たちが、変人だけど偏見は持たない先生に救われるハートウォーミングな話。そこにケモナーの武器、耳や尻尾での感情表現が加わってヒロインたちがとても可愛く映る。ただ一つ言いたい。これにエロは要らない。2019/01/27
524
3
☆4 身体の一部が獣に変化してしまう奇病を発症した生徒が集まる学園に赴任した動物学者の学園コメディ。ケモナー属性は全く持ち合わせてないが、食わず嫌いはいけないと思い頑張って読んでみたけど…ごめんやっぱり無理。50Pくらいでギブ。主人公は結構いいこと言っているんだけど、ヒロインの造形がかなりケモ寄りなので萌えるシーンでことごとく萎える。読む人が読めば絶対面白い作品になっている、そんな文才は感じたのだがそれは自分ではなかった。できることならこの作者とは別の作品で再会したいものだ。【お気に入りキャラ：なし】2019/01/21
