ちくま新書<br> 徹底検証 神社本庁 ──その起源から内紛、保守運動まで

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ちくま新書
徹底検証 神社本庁 ──その起源から内紛、保守運動まで

  • 著者名:藤生明【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2019/01発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480071767

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内容説明

約8万もの神社を束ねる巨大宗教法人・神社本庁。敗戦を機に設立されたこの団体は、靖国神社国家護持運動、教育基本法改正、夫婦別姓反対など戦後保守運動を牽引してきた。富岡八幡宮惨殺事件、「不正取引」疑惑、有名神社離脱など、神社本庁をめぐるトラブルの背景には何があるのか? 改憲運動を進める神政連、日本会議との関係とは? 神社本庁の起源から現在まで、徹底した取材により、その深層に迫る!

目次

プロローグ――富岡八幡宮惨殺事件
第一章 富岡八幡宮と特高警察
第二章 神社界のツートップ
第三章 神社本庁の誕生
第四章 神社界の反撃
第五章 靖国神社国家護持運動への胎動
第六章 日本を守る会
第七章 靖国ふたたび
第八章 有名神社の離反
第九章 明治神宮、力の源泉
エピローグ――神社はどこへ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

59
【「不正取引」「有名神社離脱」等のトラブルの背景には何があるのか? 日本会議との関係は?】神社本庁は1946年、今は國學院大學渋谷キャンパスの一角になっている旧全国神職会館で、国家から分離された神社の大半を束ねる形で発足している。神社本庁の起源から現在まで、その深層に迫り、総保守化が進んでいる現在の日本社会において、神社本庁が果たしてきた役割に光を当てた新書。<神祇院が解散した翌日に神社本庁は発足している。こうして神社本庁は、約8万もの神社を神祇院から引き継いだ。事実上の後継団体と言っていいだろう>と。⇒2024/01/30

おかむら

38
日本会議とセットになってる神政連(国会議員300名!)の大元である神社本庁についての解説本。全国の神社を束ねるトップ組織は、やはりドロドロ内紛やら不正な金の動きやらのトラブル有り。やれやれ。そして改憲して素晴らしい明治よ再びみたいな野望を持ってると。草の根は地味に怖いよ。文化の日を明治の日にしたいみたいよ。しかし神社って初詣や七五三やお祭り会場、パワースポットや恋愛成就的なもう一般人にとっては宗教や天皇や神事とかあんまり意識しない場所な感じするけどな。あと明治神宮がすげー金持ってる! 2018/11/29

skunk_c

38
『ドキュメント日本会議』の著者による、神社本庁についてのルポルタージュ。戦後内務省神祇院の解体に対して、「包括的宗教法人」として設立された団体が、どのような「生き残り戦略」を持ち、靖国神社公式参拝や元号法制化などにかかわっていったかが詳述される。その中で日本会議に通じる草の根保守がどのように生まれたか、また現在の神社本庁と全国の神社の関係など、かなり興味深い話が並ぶ。結局戦前付けられた神社の序列階層化が、現在まで色濃く残っているのではないかという印象。そしてその階層を維持する仕掛けが神社本庁のようだ。2018/10/11

きいち

33
それぞれの神社はそれぞれの信仰を持っている。たとえ祭神が同じで神社の名前が一緒でも、実家の近くの住吉さんは本社の住吉さんとは別の神様だ。ご本山のある仏教やヒエラルキーのあるキリスト教とはわけが違う。そこに、「転勤」で宮司が来るようになったのは、明治になってから。神社本庁から新しく来た宮司がその神社固有の祝詞やお祭りをやる?それこそ伝統の破壊、それが今も続いているなんて。◇その一派だと思っていた葦津珍彦が独立した神社の連盟として神社本庁を構想していたことに驚かされた。さすが、鶴見俊輔とつながってるだけある。2018/12/17

coolflat

19
昨今ブームになった日本会議本と併せて読みたい。安倍政権を支える日本会議には核となる二つの派閥がある。一つは旧生長の家系、もう一つが本書で解説する「神社本庁」系である。日本会議本では旧生長の家系がやたらとクローズアップされている。確かに主導的に実務を握っているのは旧生長の家系であり、一見、神社本庁系の影は薄くみえる。しかし本書を読むと、今日の日本会議の論理体系の骨格、-すなわち現在の改憲路線(葦津以前までは現憲法破棄を掲げていた)、-いわば現実的路線は、実は神社本庁系の葦津珍彦によって形作られたことがわかる2019/11/01

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