内容説明
北海道と南西諸島を除くほぼ日本全域に生息し、コウモリと並んで最も身近な哺乳動物であるモグラ。ただし特殊な生態から謎も多い。見えない姿を追い求め世界中のフィールドで捕獲・調査・研究を行ってきたモグラ博士がその謎を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tom
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東海大学出版会のフィールドの生物学シリーズ。この本は、モグラの分類研究者が書いたもの。モグラの種類を調べるために、台湾、東南アジア、アメリカなどを駆けめぐるのだけど、背景には貧乏と地道な努力と知りたいという執着が。でも、著者も書いてるのだけど、モグラの分類学は、何の役に立つのだろう。面白いのは間違いないとして、これが不思議。それから、私は生もののモグラを見たことがない。名前しか知らないのに、どこにでも生きてるらしい。これも不思議。2016/12/29
やなせトモロヲ
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★★★2017/12/18
vonnel_g
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モグラの標本を求めて国内外を駆け回る「モグラをめぐる冒険」の書。モグラの頭骨の写真を見て、あの口の続きにこんなにしっかり歯が生えてるんだ!と驚いた。2015/04/03
orangepelican
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モグラって日本人なら誰でも知っている生き物だと思うけど、専門的なことは何も知らなかった。この本では著者がフィールドで試行錯誤してモグラの調査をしながら、分布や分類の謎を解いていく。面白い自然科学研究の読み物だった。自然を相手に研究をすることの難しさと、それに伴う面白さを感じた。モグラについてもっと知りたくなった。他の著作もあるようなので、それを読んでみようと思う。2014/02/08
YM
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モグラ—見えないものへの探求心 (フィールドの生物学)2014/03/03