ニホンオオカミは消えたか?

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ニホンオオカミは消えたか?

  • 著者名:宗像充【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 旬報社(2019/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784845114870

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内容説明

100年以上前に絶滅したとされるニホンオオカミ。しかし、今も目撃情報が絶えず、その姿を追い求めている人たちがいる。
果たして本当にいるのか、いないのか。その正体は何なのか?
半信半疑のまま取材を始めたジャーナリストは、しだいにオオカミ探しの渦に巻き込まれていく。
そして、彼はとうとう“オオカミ体験者”となる……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

32
本書に何度も登場する『オオカミ追跡十八年』(斐太猪之介1970)は、中学になった年になけなしの小遣いで初めて買った本。あれから50年以上、ずっとニホンオオカミが気になっていた。毎年のように目撃証言があるなかで、権威的な絶滅宣言をひっくり返すのは、もはや生け捕りしかないだろうか。秩父野犬と称された写真の主は素人目にもどこからみてもオオカミであるが、写真では決定打とはならず、絶滅宣言の権威は揺るがない。外来種のタイリクオオカミを入れて生態系を守る議論よりも、在来種のニホンオオカミの存在を⇒2022/09/20

Tomomi Yazaki

20
こんなに真剣に本を読んだのはいつ以来だろう。事の発端は、秩父で狼の遠吠えを聴いた八木氏の撮った鮮明なニホンオオカミの写真だった。その真偽を巡り不条理なバッシングを受けたが、それにもめげず、今も精力的にオオカミ探しを続けている。否定論者は、オオカミなんて100年以上も前に絶滅したのにいるわけがないというが、その根拠は何もない。増してやニホンオオカミの真の姿さえわかっていないのだから。ああ、また秩父へ行きたい。そして当事者になりたい。私はこれを読み終えて、心地よい疲労感と満足感に暫し浸る贅沢を味わっている。2020/05/19

Sakie

19
オオカミはかつて食物連鎖の頂点に君臨したがゆえに、難しい立ち位置に置かれている。今世紀に入ってもイヌでもキツネでもない獣の目撃報告は続いている。目撃してしまった人の中では、最早オオカミがいないことにはできない。しかし生きている証明ができない。国による本格調査無き絶滅宣言は信用できない。ニホンオオカミが生きているならタイリクオオカミを日本に導入することはできない。八方塞がりだ。オオカミ信仰の残る秩父地方で目撃報告が多いのは示唆的である。日本の森には人間が知り得ない真実が今もあると信じる側に私は立ちたい。2022/08/29

ワッピー

12
いまだに続くニホンオオカミ目撃・体験。1996年の秩父野犬、2000年の祖母野犬の写真で大論争が起こったものの、結局結論は出ていませんが、今もニホンオオカミの探索は確実にすそ野を広げて進行しています。著者も自分の目撃したものの正体を明らかにするために、ニホンオオカミのはく製、毛皮、頭骨など希少な標本を追って、日本全国、オランダまで調査を広げていきます。もし、日本固有種が生存していた場合、外国産オオカミ導入推奨派の障害となるという問題から、オオカミをめぐる対立もあるようです。人間とは面倒な生き物だなぁ・・・2017/09/11

12
【立読】絶滅したとされているニホンオオカミが秩父の山奥にいる、、、 ということでニホンオオカミを探している人の状況、ニホンオオカミそのものの説明、紹介等。読み易く、また今まで見聞きしてきたニホンオオカミについて誤解もあったのでは、と再認識。今でこそ鹿を駆除してくれる益獣という位置づけになってもいるが、明治、大正時代では家畜を襲うと害獣として追いやられていた訳で、人間も身勝手さの被害者であるのだな、と感じた次第。2017/03/25

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