内容説明
琉球列島に生息する右巻きのカタツムリが、カタツムリを捕食するヘビから逃れるために左巻きへと進化したという仮説を、西表島でのフィールドワークを通して解説する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小梅
117
蛇には偏食が多いなんてビックリです。カタツムリばかりを食べる蛇。右巻きのカタツムリを食べる為、イワサキセダカヘビの歯が左右で本数が違うなんて、凄い発見したなぁ〜しかし、研究や観察って本当に大変ですね。エッセイのようでもあり、研究の臨場感が感じられて良かったです。2016/02/07
榊原 香織
92
面白かった~。理系若手研究者のおもろい本走りかな? 西表島のイワサキセダカヘビの研究。 お金がなくて?九州で学会に参加して、図書館の階段の踊り場で寝た、なんていう涙を誘われるwエピソードも。今は成功してるのかな? 右利き左利きって、結構謎が多いらしい。 虫苦手の人にはp96~98閲覧注意だw2021/03/11
アナーキー靴下
70
タイトルから、ヘビとカタツムリの右利き・左利きに関する生物学を想像していたが「右利きのヘビ仮説」を立証してゆく、臨場感溢れるフィールドワークエッセイであった(もしかしたらこの「フィールドの生物学」シリーズは皆そういった趣旨であるのかもしれない?)。 仮説のもとになる生物知識はコラムを始め、あちこちに盛り込まれているのだが、それが臨場感を増し、著者の検証プロセスを一緒に体験するようなワクワク感に繋がっている。全体としては「謎は深まるばかりだ」であるが、そこもまた魅力。開幕早々コラム、本文でコラム参照は斬新。2021/05/18
バニラ風味
24
人間はたいてい右利き。そして、カタツムリも右巻きが多い。でも、左巻きのものも確かに存在する。右巻きを食べるのに特化した生き物として、著者はイワサキセダカヘビに気づき、西表島まで捕獲に行く。昔は沢山いたけれど、今はなかなか見つからないというヘビを苦難の末に見つけて、カタツムリを餌として与える場面には、どきどき。このヘビのフンからカタツムリの齧歯を発見し、その種類を特定できるのも驚きです。著者の発見、苦労、閃きや感動、斬新で面白かったです。2018/05/02
えも
19
勧められて読みましたよ! これはいい。ワクワクする。研究ってこうだよね。こういう気持ちを持ち続けられるかだよね。そして、関係ないけど植物園で悪さしたなあ…。そんな、ある種とても懐かしい想いに浸りました。2016/09/18
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