内容説明
ネコの臨床医として20年間打ち込んできた著者が、キャリアの集大成として仕上げた本書。
肉食動物として完璧な生き物といえるネコが、なぜ人間がかかるような病気になってしまうのか? 臨床の現場でよく見る病気、その対処方法を分かりやすく記述しています。また、殺処分や規制のないキャットフードなど、“ペット後進国”ニッポンが抱える問題に厳しい目を向け、解決の処方箋を提示し、ネコの本当の幸せについて考察しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itoko♪
68
表紙の可愛らしさに反して、中身は『猫の生態の専門書』でした。猫の爪研ぎや、ゴロゴロと喉を鳴らすのは何故か?などなど…なかなか興味深かったです。昔 実家で飼っていた猫は、私が長電話を始めると 何処からかやって来ては、膝の上でゴロゴロと喉を鳴らしていたっけ。愛情のゴロゴロだと思っていたのに、喉を鳴らさない猫もいるんですね~2015/10/03
宇宙猫
33
★★★★★ 我が家のニャンもじゃっかん健康不安があって読んでみたら、いろいろ参考になった。イラストが可愛いんだけど、何かを訴えるように見つめてくるのでちょっとシリアスな気分になる。2016/03/20
マサマサ
2
獣医師が様々な視点から冷静に分析し、猫に対する疑問などを解説している。可愛いだけの猫の本では無いので、猫と暮らす為に少しでも猫を理解するために読んでほしい。
三毛子
1
猫専門の病院を開いている南部先生の著書。 飼育のHOW TO本ではなく、もうすこしきちんと猫のことをきちんと知りたいと思った人向け。 かなり濃い内容です。 「猫は小さな犬ではない」まったくその通りです。 口絵のイラストが素敵、挿絵もリアルで好感が持てます。2015/10/30
スリカータ
1
表紙と初めの数ページ、可愛い猫のイラストに心和みましたが、内容は甘くなく、猫を崇めたりキャラクター化することもなく、生物としての猫の特殊性と本当に猫と幸せに生きるすべを記しています。猫と暮らして来た年月は長いけど、まだ知らなかったことが沢山ありました。2015/09/24