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内容説明
組織行動論の大家クリス・アージリス渾身の遺作である。彼の半世紀にわたる研究成果の集大成と今後の研究の出発点が示される。人間は誰であれ、理想を標榜しつつも脅威に直面すると平然と自己防衛の振舞いを見せる。従来の組織研究ではこのことが無視されていると批判し、防衛的思考から建設的思考へ転換させる組織変革の原点と方法を提示。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
HideTanaka
3
ダブルループ学習の重要性とともに、それがいかに大変なことなのかを説いています。タイトルにある「罠」とは、組織の人々の振る舞いのほとんどで標榜理論(信頼や相互尊重など)と実用理論(実際の行動理論)がズレていること、しかも人々は自分自身がそうしていることを気づかないようにすることに熟練している結果、生まれる組織病理です。この問題に長年向き合ってきた大家から最後に発される、「罠は地球温暖化や大量虐殺、経済恐慌、政情不安に匹敵するくらいの重大問題なのである」という言葉の痛切さを本全体からひしひしと感じました。2026/05/06
き
3
組織学習の大家、アージリスの最晩年の著作。組織が学習するために必要なダブルループ学習は有名だが、いかにそれが難しいことかを「罠」という表現を使って説明している。批判や反対意見、あるいは不満を受け入れ、建設的で率直な議論をすることは、相手との対立を避けたい、自分を守りたいというほぼ無意識の人間の欲求に逆らう事が必要で、そうでないと本当のダブルループ学習はできない。彼のセミナーでの実際のやりとりに基づいているが、このセミナーを受けると胃が痛くなるだろうと思った。組織でダブルループ学習を進めるには覚悟が必要。2016/10/27




