自由の国 平等の国

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自由の国 平等の国

  • ISBN:9784947767134

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内容説明

これまでこんなに面白く「自由」と「平等」について書かれた本があったでしょうか!? 子どもでも楽しめる哲学ファンタジー小説。しかし、解説部分を読めば、自由と平等についての哲学の基礎知識が身に付き、知的好奇心も満たされます。哲学者が我が子を念頭に書いているので、とにかくわかりやすいのが特徴。先行き不透明な世の中で、「格差社会」といわれる今だからこそ、この小説が身にしみます。オールカラー。君野可代子氏の美しい挿絵も魅力的です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

yutanpo

2
自由については、自分のやりたい事したいよねって納得できるんだけど、平等についてはやはり腑に落ちない。機会の平等はそうあるべきと思うけど、出来事は全て結果と同義とすると、結果の平等はどうあっても成り立たないように思うのだけれど。私とあなたが存在する事は平等だけど、私がここにいてあなたがそこにいる時点で出来事として異なり、それは不平等なんじゃないだろうか。2020/05/29

サンセット

2
冷戦終結から四半世紀も経つと、こういう本が出てくるのかと感慨深い。「自由主義と社会主義」「右派と左派」とか言うと細かい話になりやすいけど、東西対立の本質は「自由と平等の対立」と考えれば話が一気にすっきりする。核戦略などの問題は付随的なものだったのかも。個人的に、こういう寓話は割と好き。ただ、ネコのロスが手紙を運ぶ場面とかは冗長だったり、ネーミングセンスがダサく感じる場面があった。物語の一部ともいえそうな「少し大人へなった君へ」の章も良かった。多分こういうのって子供も読むと思う。2015/02/01

しゅんぺい(笑)

2
自由の国では、おカネがいちばんの価値になっていて、弱肉強食。平等の国では、生きがいや仕事のやりがいが、奪われている。そんな二つの国が、中間をとって理想の国となるまでの物語。 設定がわかりやすいけど、じゅうぶん考えさせられる。さらっと読めるし、好きやなぁ。自由と平等がいいバランスでまわっていくのは、なんともむずかしい。2015/01/06

読書国の仮住まい

1
かたや自由の国。 かたや平等の国。 昔は一つの国であったというが今は壁で隔てられてしまっている。 自由の国の少女ベルと平等の国クゥ。 壁を挟んで向かい合った二人は同じ歌を違う節回しで歌う。 すると何故か壁に穴が空く。 見た目もそっくりな二人は入れ替わってお互いの国で三日間過ごすことに。 それぞれの国の良いところを知り、何とか融合させようと奔走する。 小説パートの後には考えるためのヒントのページ。 さらに登場したアイテムや背景の解説付き。 自由だけど平等になるように自発的に分け合うこと、それがオタガイサマ。2022/02/28

道錬

0
2段構成になっており、大まかに知ることと、詳しく知ることの両方ができるようになっている。2017/11/25

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