内容説明
セックスレス、不倫、セクハラ、そして世界的なうねりを見せる#MeToo運動。誰しも何らか抱える性に関する問題が、識者のコメント、対談、インタビュー、一般読者投稿から赤裸々に語られる。新規取材の村山由佳さんと酒井順子さんの対談の他、上野千鶴子さん、宋美玄さん、こだまさん、はあちゅうさん、伊藤詩織さん、紗倉まなさんなど各界著名人が登場。朝日新聞夕刊連載中の人気記事、待望の書籍化。 【目次】はじめに/第1章 セックス/第2章 不倫/第3章 女の性意識/第4章 セクハラ/第5章 「したい人」「したくない人」~日本の女のセックス事情、百年前から現代まで 特別対談 酒井順子氏(エッセイスト)×村山由佳氏(作家)/おわりに
目次
はじめに
第1章 セックス
第2章 不倫
第3章 女の性意識
第4章 セクハラ
第5章 「したい人」「したくない人」~日本の女のセックス事情、百年前から現代まで 特別対談 酒井順子氏(エッセイスト)×村山由佳氏(作家)
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
77
ちょっと人前では読みにくいタイトル&表紙だけれど、物凄ーーーく意義深い1冊です!セックス(レス含め)、不倫、女性の性意識、セクハラをテーマに朝日新聞読者からの投書が中心に掲載。色々な価値観、立場からの意見があって自分も夫婦関係を改めて考えたし、今後の将来訪れるかもしれない葛藤に思いを巡らすこともできた。とかく夫婦間でしたい、したくないが合わない話は切ない…かと思えば60代、70代で婚外恋愛を楽しんでいる方々の話には素敵だなあと思ったり。女性からだけじゃない、男性からの素直な意見もあるのが貴重です。2019/07/17
空猫
31
読メで知り。朝日新聞の連載だった、いたく真面目な話。レス、不倫、女の性意識、セクハラについて一般人の投稿に専門家の意見を交えた内容。男と女に意識のずれがあるのは周知だろうが、それよりもこういう悩みや問題に対して同性からも共感を得られない時はやっぱりより辛いよね。結局相手ありきでも、まずは自分の意識から、という当たり前の結論になってたけれども。子どもの性教育や女性の生理の話と共にオープンになってきているのはたぶん良い傾向だと思う。東京オリンピックで革命は起こるのか?、楽しみだ。2019/08/28
ケー
28
「女たち」とサブタイトルにはあるが、男性も読んだ方がいいと思う。今まで新聞というメディア形態ではあまり語られることのなかった「性」についての連載をまとめたもの。「性欲」「不倫」「男女の意識のすれ違い」「セクハラ」など、取り上げられるトピックはあまりオープンにはしづらい。しかし、より良い生を得るためにはどこかでオープンにして語り合い、改善していかなければならないもの。これが安直な好奇心ではなく、きちんとしたファクトや読者からの投稿とともに書籍化された意義は大きいと思う。2018/11/05
あこ
19
朝日新聞企画。読者の皆さんから寄せられた投稿。当たり前だけど人の数だけ性の悩みがある。夫婦間のセックスレスについてはどれも切実。70代まで男女共に現役の時代なんだな。女性だけでなく男性の投稿もある。AVがセックスのお手本になってしまっている現実。本書の中でAV女優がAVと実際のセックスは、仕事とプライベートのように切り離して考えてと語っておりその内容に説得力がある。最後の酒井順子さんと村山由佳さんの特別対談はクスクス笑わせていただきました。2019/07/21
フクミミ
15
朝日新聞に掲載されていたそうで、対象年齢が高めのせいか身近な問題としてのリアリティがある。性に関することは年齢を重ねるほど口にしづらい気がするので、こうした新聞という媒体で大っぴらに語られることはとても良いことだと思う。男と女の話の通じない不思議やハラスメントの問題、田房永子氏の漫画が実に雄弁である。巻末の酒井順子さんと村山由佳さんの対談が実に面白かった。お勧めです。2019/02/18