集英社新書<br> 慶應義塾文学科教授 永井荷風

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集英社新書
慶應義塾文学科教授 永井荷風

  • 著者名:末延芳晴【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 集英社(2019/01発売)
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  • ISBN:9784087210590

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内容説明

『あめりか物語』や『ふらんす物語』『ぼく東綺譚』などの著者にして、稀代の好色文学者としても知られる永井荷風。その荷風は、明治末期から大正初期にかけて慶應義塾の文学科教授として後進の指導に当たり、大学の機関誌「三田文學」を創刊。それらを通じて久保田万太郎、水上瀧太郎、佐藤春夫、堀口大學ら門下生を文学者として世に送り出した優れた教育者でもあった。だが、大学教授・永井荷風についてきちんと光が当てられたことはこれまで一度もなかった。「性」と「反骨」の文学者・永井荷風の教育者としての実像と、慶應義塾、ひいては日本の文学界に与えた功績と影響を、初めて詳らかにした渾身の評論。【目次】はじめに/第一章 「黒い服」を着た紳士がもたらしたもの/第二章 真正モダニスト永井荷風の誕生/第三章 孤立する新帰朝文学者/第四章 森鴎外と上田敏の推輓で文学科教授に就任/第五章 三田山上に現出した「文学的自由空間」/第六章 「三田文學」創刊──反自然主義文学の旗手として/第七章 「三田文學」から飛び立った荷風門下生(1)/第八章 「三田文學」から飛び立った荷風門下生(2)/第九章 荷風教授、三田山上を去る/終章 永井荷風が百年後の慶應に遺したもの/おわりに/「永井荷風と慶應義塾」関連年譜/主要参考文献

目次

はじめに
第一章 「黒い服」を着た紳士がもたらしたもの
第二章 真正モダニスト永井荷風の誕生
第三章 孤立する新帰朝文学者
第四章 森鴎外と上田敏の推輓で文学科教授に就任
第五章 三田山上に現出した「文学的自由空間」
第六章 「三田文學」創刊──反自然主義文学の旗手として
第七章 「三田文學」から飛び立った荷風門下生(1)
第八章 「三田文學」から飛び立った荷風門下生(2)
第九章 荷風教授、三田山上を去る
終章 永井荷風が百年後の慶應に遺したもの
おわりに
「永井荷風と慶應義塾」関連年譜
主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

63
作品と作家の人生は不可分であるということを学んだ。本当は切り離して読みたかったが、理解度がまるで異なってくる。早稲田と慶應のライバル関係はこんなところにもあったのか、とルーツのひとつもわかったし、戦争が文学者に与えた傷の大きさも知った。さまざまな角度から文学について考えられた。荷風、若いときはイケメンだったのね。2019/01/08

志波昌明

8
永井荷風の慶応大学教授時代を中心に、慶応出身の作家や「三田文学」などを語る。「早稲田文学」や早稲田大学とのライバル関係、荷風の生きる姿勢など興味深い点も多かった。文章が形式段落まるごと一文の長文で読みにくかったり、資料を離れて思い込みを語ったり、慶応出身の作家との強引な結びつけはあるものの、荷風を読み返したくなりました。2020/02/02

nnnともろー

5
近代文学における「性」。永井荷風と言えばその方面が注目されがちだが、この本は荷風が慶應大学文学科の教授だったことに焦点を当てた評伝。「聖」と「性」を循環した荷風。その真意は徹底した国家・戦争・全体主義への反抗・批判精神にあった。荷風の小説・日記を読み返さないと!2019/12/23

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