内容説明
アルキメデス、アル=フワーリズミー、ニュートン、ガロア、ポアンカレ、ラマヌジャン、マンデルブロ、サーストン――古代の偉人から近代の碩学までを網羅! 新しい数学の世界を切り拓いた天才たち25人の思考のプロセスを、世界最高の数学エッセイスト、イアン・スチュアートがあぶりだす!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えちぜんや よーた
100
25人の業績についてのその詳細内容ほとんど分からなかったが、人となりはなんとなく分かった。学生時代に「公理」と「定理」の違いぐらい勉強しておけばよかった。彼・彼女らは鉛筆とノートさえ与えられれば、ひたすら真理を追究して問題を解決しようとする。凡人にとって25人が何を考えていたのかよく分からないが、彼らの業績は世の中にある具体的な物事に応用化されて今なお生き続けている。2019/10/21
やいっち
41
アルキメデス、アル=フワーリズミー、ニュートン、オイラー、ガロア、リーマン、ポアンカレ、チューリング、ラマヌジャン、マンデルブロなど、世に知られている数学者らもだが、本書では、「オーガスタ・エイダ・キング:数の魔女」 「ソフィア・コワレフスカヤ:初の偉大な女性」 「エミー・ネーター:学問の慣例を覆す」と、大方の数学史の本ではあまり扱わない女性の数学者にも目配りしていることが特色だろう。2019/07/27
to boy
26
25人の数学者を取り上げて数学の歴史を学ばせてくれる一冊。それぞれの伝記と業績を簡潔に記載されていて面白かったが、近代になるにつれて業績を語る内容が難しくなり半分も理解できなかった。多くの人が直観によって新しい数学理論を思いつき、後から理論づけしていくという事実を見ていくと、数学者って持って生まれた才能が大事なんだなって思いました。あえて女性を多く登場させた著者のスタンスには賛同です。時代に翻弄されたり、宗教や哲学者から非難されたり、新しすぎて理解されなかったりといろんな人生を読ませてもらいました。2020/10/30
Book Lover Mr.Garakuta
14
数学に命をささげた25人の人たちの熱意溢れる人文書。2019/11/30
田氏
13
よりすぐり25人の数学者について、そのバックボーンと功績、生涯を追う。一般書であるからして数式や作図は少なめに書かれているが、そのことにより却って、ある程度数学の素養がある読者向けになっているきらいがある。主題は数理そのものよりも数学史であるとはいえ、その人物らが対峙した問題そのものを理解するには、いささか記述が簡潔すぎて門外漢には理解しづらい。さておき、これまで読んできた数学偉人伝とは人となりの捉え方が異なる点があり、興味深い。人間のクズが如く描かれがちなカルダーノも、本書では弁護するように書いている。2019/04/30