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内容説明
朽ちゆく全米の水道管は、僕たちが守る! 単身渡米したサムライ起業家、情熱の「1000日戦記」
ロボットベンチャーをグーグルに売り、世界の注目を集めた男、加藤崇。彼は今、アメリカで新たな勝負に挑んでいる。戦場は「水道管」。老朽化が深刻なインフラ保全は急務で、市場規模は100兆円。
単身渡米した熱き日本人経営者は、何を目指し、何に悩み、何を試み、走り続けたのか。本書はその3年間の記録である。
■世界と戦うには、クレイジーくらいがちょうどいい。
――「生活に必要なものは全て揃ってしまった」「イノベーションを起こすことは難しい」。そういう声をたくさん聞くが、嘘っぱちだ。
――もともと情熱のない人たちに火を点けてまわってもダメだ。どこかに存在する、変わった人たち、情熱のある人たちを探すんだ。
――僕たちの会社には何のルールもない。世界最大の問題の一つを解く。解けたら新しい問題を解く。それが楽しいから会社に来る。エンジニアもマーケティング担当も、朝9時頃に来るのは強制だからじゃない。多くの同志と会うことができて、便利だからだ。
――僕たちは大企業がやらないこと、絶対にやれないことをやる。スピードと柔軟性を併せ持ち、曖昧さと複雑さの中を走り抜ける。形式ではなく本質を見つめ、出世や建前ではなく、仲間と信用を大切にする。僕たちの挑戦は、宣戦布告だ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
15
成功したベンチャー起業家の体質が充満している本だった。このくらい前のめりでポジティブ思考の人でなければ成功できない世界なのだろうなと想像することしかできないが、逆にいうと、このくらい凄い日本人ならアメリカでも成功することができるということか。国籍を問わず同類の仲間や賛同者を増やして成果を積み上げていく過程は痛快だが「次の休みは何をしようかな?」などと考えているサラリーマンには余計に無縁な世界に思えた。なお、なぜ成功したヒト型ロボットから水道管の点検ロボット作りに向かうのか?誰もやっていないから?それだけ?2019/05/26
Sakie
11
米国でスタートアップ(=ベンチャー企業)を立ち上げた日本人の奮闘記。同じ"ビジネス"でも受け継いだものと新しく立ち上げるものでは全然違う。なにしろ軍資金が元手にある訳ではなく、顧客との契約を成立させるまでは収入ゼロ、製品づくりも営業活動も、給与も家賃も、投資家から集めた借金からのスタートなのだ。考えただけでひりひりする。氏は事業を磨く作業をルービックキューブに例える。ビジネスの方向性が社会の需要に沿っていて、「光るものがあれば使ってみよう」と考える顧客がいて、企業が伸びていける、そんな社会であってほしい。2021/12/08
zel
9
Googleに ロボットベンチャーschaftを売却した加藤崇氏がアメリカで水道管の老朽化を解決する会社を立ち上げる。3年の記録。ベンチャーに必要なもの、ビジョン、仲間、情熱か。とにかく走る、とにかく熱くといったかんじか。加藤さん、正しく伝わるよう文章はこだわっているとのこと。自分もがんばらなきゃな。1978年生まれ。すごいなーと。2020/03/08
Yuta
8
久しぶりに自分的にスマッシュヒットだった。躍動感溢れる日本人がシリコンバレーに切り込んで市場を創造して日本企業にEXITするドキュメンタリー(自著)。日経ビジネスで日記的に連載していたものを編集したので、良いことも悪いことも書いてあって、リアリティがすごい。読んでいて胸が熱くなる部分も多かった。 面白かったこと①人間味溢れるチームの個性②ベンチャー経営の教科書的に③加藤さんの情熱。 ベンチャー周りに関わる人、職場で悩んでいる人など多くの人に読んでほしい。2023/11/03
スプリント
6
日本的ではなくアメリカ的なベンチャー企業の創業とその理想的な行く末を知るには最適な内容です。2019/05/05