内容説明
命令で犯人を射殺した機動隊狙撃手の清水。銃弾に斃(たお)れたのは、尊敬していた教官だった。人を殺めた重圧によるPTSDに苦しむ清水を見た、かつての相棒・刑事の梶原は、次は撃たせてはならないと固く誓う。が、ふたりをあざ笑うかのように、人質籠城事件が発生。清水が呼ばれるが、思いもよらぬ鉄壁の要塞に警察は突破口を見出せず……。清水は撃てるのか? 梶原は撃つ前に逮捕できるのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mayumi
21
「魔弾」の続編。尊敬する上官を射殺し、PTSDになった清水。そんな時に起こったバスジャック事件。清水に出動要請がかかるが、清水の状態を知った梶原は彼は撃てるのかと訝しむ…というストーリー。今作、清水よりも梶原の突っ走った勘と感情的な行動に辟易した。犯人に感情移入しすぎだし、たとえどんな理由があろうとも、人質を取るという手段に出た彼女に私は全然共感できなかった。もっと清水の名狙撃手ぶりが読みたかったのに、梶原の感情にページが割かれていて、少々残念だった。2019/10/19
niko
10
続編。何が正しくてどこから間違っていたのか判断が揺らぐ。兄弟姉妹に優先順位を付ける母親は少なくないと感じている。この母親もそういう人だったのではないかと思わずにはいられなかった。弟だけではなく、姉が可哀想でならない。清水は本物の狙撃手だし、彼がメインの話を読んでみたい。何だかんだ、この作品の中で一番聡いのは瑞希だと思う。2022/07/07
ダシポン
6
★★★★☆刑事梶原、狙撃手清水コンビの第二弾。前作から数ヶ月後の二人のそれぞれの苦闘を描く。物語はトントン拍子に進んで小気味よく読めてしまう。実際、できすぎなストーリーではあるが、まあ楽しめるのでよしとしよう。土曜ワイドの原作にちょうど良さそうな気がする。映画なら清水の役は綾野剛かな・・・。ドラマなら梶原は船越英一郎?二人の共演は・・・無い!2019/03/10
ロックⅡ世
3
いや~凄かった。前作の魔弾が壮絶に胸糞悪かったけど 今作も負けないくらいえぐい事件。バスジャック犯と主人公梶原の身内が殺された後の対比も辛い。また前作でバディを組んだ狙撃手の清水がPTSDになってしまうも 狙撃の要請が入ってしまう。犯人を死なせたくない、清水にも撃たせたくない他に選択肢がない葛藤がこれでもかって書かれているので最後まで辛かった。でも引き金を引く意味を最後にしっかりと答えているので一応希望のある終わりにはなっているのだけど、清水のいる環境が何一つ解決されてないのがちょっと納得いかないかも。2025/12/21
あさえ
3
梶原&清水、バスジャック、真澄、佐久2019/01/13
-
- 電子書籍
- 【単話】きょうふのさつじんぬいぐるみ …
-
- 電子書籍
- 億万長者の忘れじの恋【分冊】 9巻 ハ…
-
- 電子書籍
- ごはん日和 Vol.29 キャンプ三つ…
-
- 電子書籍
- 無能なナナ 2巻 ガンガンコミックス




