改訂版 全共闘以後

個数:1
紙書籍版価格
¥2,860
  • 電子書籍
  • Reader

改訂版 全共闘以後

  • 著者名:外山恒一【著】
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • イースト・プレス(2019/01発売)
  • ポイント 26pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781617466

ファイル: /

内容説明

いま初めて描かれる、若者たちの社会運動50年“通史”。

1968年の全共闘から50年。1972年の連合赤軍事件を境に学生運動は急速に退潮し、その後は「シラケでバブルでオタクでサブカル」の時代――。そんな歴史認識は間違っている! 70年代以降も若者たちの社会運動・学生運動は、ほぼ10年おきに高揚していた。ただ、それらを一貫した視点で記述した「通史」が存在せず、これまで不可視になっていたのである。全共闘以後50年の歴史を新しく塗りかえる著者渾身の原稿用紙1000枚超の大冊! すが秀実氏、推薦。菅野完氏、解説。

序 章 “68年”という前史
第1章 “80年安保”とその裏面
第2章 85年の断絶
第3章 ドブネズミたちの反乱
第4章 まったく新しい戦争
第5章 熱く交流レボリューション
第6章 ロスジェネ論壇とその周辺
終 章 3・11以後のドブネズミたち
解 説 菅野 完

「外山恒一は、全共闘以後の時代が持ちえた抜群の活動家である。外山は左翼にありがちな挫折を知らない。困難に直面しても、その聡明さとユーモアと決断で、いとも簡単にのりこえていく。外山は、孤立を求めて連帯を恐れない。外山はきわめて優秀な歴史家でもある。その抜群のフットワークと公正な観察力を武器に、誰も知らない現代史の現場に行き、謙虚に聞き、記述しつづけるのだ。それは、アカデミズムの研究者など及びもつかぬアクチュアリティーを持っている。しかも、きわめて分かりやすく、面白い。以上のことは、外山の「ファシズム」思想に違和感を抱いている者も認めるほかはない、厳然たる事実である。外山恒一の思想と行動の集大成とも言える本書は、3・11を経て、ヘイトとポリコレで奇妙な行き詰まりの様相を呈している今日の運動状況において、〈人民の敵〉による、人民のための、革命の書である」――すが 秀実(文芸批評家)

※この作品は単行本(紙書籍)『改訂版 全共闘以後』の電子書籍版です。電子書籍の特性上「人名索引」は収録しておりません。あらかじめご了承ください。

目次

序 章 “68年”という前史
第1章 “80年安保”とその裏面
第2章 85年の断絶
第3章 ドブネズミたちの反乱
第4章 まったく新しい戦争
第5章 熱く交流レボリューション
第6章 ロスジェネ論壇とその周辺
終 章 3・11以後のドブネズミたち
解 説 菅野 完

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zirou1984

26
なんて悪い本なんだ!と笑いながら一気読みしてしまった。タイトル通り1968年以降における日本の運動史ーそれは内ゲバに明け暮れ、一般的に消滅したと思われているものだが、現役革命家である著者はそれを否定し、自身を含めたドブネズミ世代(byブルーハーツ)によるローカルな抵抗運動の数々を紹介しつつ、現役の思想家やライター、もしくはよくわからない人たちがどのような活動を行っていたのかを半世紀に及ぶ通史として提示する。のだが、時に皮肉に時に諧謔に、俺史としてサービス精神たっぷりに筆を走らす文章が面白すぎてもうだめ。2020/05/06

mstr_kk

8
とても勉強になりましたし、笑って元気が出ました。見える世界が広がる本です。外山恒一が「ファシスト」を自称していることの意味もよくわかり、その視野の広さ、洞察の深さに感銘を受けました。「通史」としては、読み手の側で時系列的に整理していく必要があります。2024/01/31

耳クソ

8
いち読者として高みの見物を決め込むつもりで読むと、自分のちっぽけさと馬鹿馬鹿しさと虚しさに打ちのめされ、同時に歴史活劇の地鳴りによってトリップできるという、最低な気分になれる最高の本。みんな読もうね、マジで。2020/06/20

garth

8
政治運動オタクのチマチマした離合集散を律儀に記録しつづける本、ということになってしまったかな。2019/02/21

miunac

5
東大安田講堂や連合赤軍あさま山荘事件の警備責任者だった佐々淳行によれば、これらの警備において「学生に絶対怪我をさせないこと」と厳命されていたという。六〇年安保で樺美智子を殺してしまい非難されたことが余程応えたのだろう。通俗史家の半藤一利は「六〇年安保は真剣な政治だったがその後の運動は子どもの遊び」と言っている。68年革命とはその程度。私は加藤直樹や栗原康の方がはるかに面白い。通史と言いながら自分に都合のいいことばかり並べ立てていてその意味で百田尚樹と変わらない。私は資本主義など早晩滅びると思っている。2022/02/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13299826
  • ご注意事項