内容説明
文化七年、若年寄の水野忠成と植村家長は、老中の座を争っていた。賄賂や誘拐、強盗、暗殺、手段を選ばぬ攻防は、梅の花が散った頃、一族や家来、江戸の町をも巻き込んで激烈を極めた。出世争いのカギを握るのは、謎の素浪人で助太刀を稼業とする奥山右京之介。水野家筆頭家老の弱みを握るや強請り、植村家長の姪には自立を促し道場を援助する。独特の嗅覚、大胆不敵な行動の奥山右京之介が選ぶのは、水野か植村か、それとも……。遠山金四郎や島津重豪も引き込み渦中に飛び込んだ右京之介の言動が、江戸庶民の度肝を抜き、ぶった斬り、さらなるうねりを生み出していく。累計25万部のベストセラー「右京之介」シリーズ最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らいむ
1
OO 歴史物とも言えるんじゃないかと言うくらいに人名とその時代の人間関係、組織が出てきて、読み進むのに少々時間がかかった。 これは続編のようで登場人物がよく理解できていないため楽しさ半減でしたが、分かっていたら大きな詐欺の手口が楽しいのかもしれない。2018/12/18
タツ フカガワ
1
双葉文庫のシリーズが7冊目となる本書からコスミック時代文庫に受け継がれていた。清濁併せ呑んだような奥山右京之介の魅力は健在で、今回も爽やかに脅したり強請ったり。破天荒な筋立てながら、クスッと笑うこと度々でした。その右京之介と配下の修治は昭和・平成から来た男らしいが、そうした設定ということは、何でもありということなのだろうか。次作が待たれます。2018/12/10
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