内容説明
神レベルで速い!角換わり▲2五歩型を徹底解説
角換わりにおいて、早めに▲2五歩を決め、▲7八金の一手を保留していち早く▲3六歩▲3七桂の攻撃型を作るのが最新の形です。
相手の出方によっては、いまやおなじみとなった▲4五桂からの速攻が炸裂し、早くも先手有利となります。
この「角換わり▲2五歩型」の攻撃を食い止めるためには後手は△5二金と上がるしかなく、先手だけ▲4八金・2九飛の好形に組むことができます。
本書ではプロ間においてもその深い研究が有名な長岡裕也五段が「角換わり▲2五歩型」について徹底的に解説しています。
まずは駒組み。一手の緩みもない手順をその意味から説明します。そして先手の急戦が成立する形(後手の△7四歩、あるいは△6四歩型)とその手順を解説します。
さらに相手が持久戦志向で腰掛け銀になったときの変化も完全に網羅します。
これにて「角換わり▲2五歩型」は角換わりにおける総合戦法となります。
本書で現代将棋の最先端に触れていただき、ぜひ実戦でその破壊力をお試しください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
6
「角換わり▲45桂速攻」を解説した棋書。 「角換わり▲45桂速攻」は通っている将棋道場で初めて食らって、細い攻めをポンポン繰り出してきて「こんな戦法に勝てるか!」と思った戦法。最近は対策も出てきたのかプロではそんな見ないが、アマでは十分に通用するはず。 本書は高段者むけで私には難しすぎる。「角換わり▲45桂速攻」を解説した唯一の本らしいので、もっと易しい解説書が出てほしい。というか、youtubeの解説動画の方がまだわかりやすい2021/03/25
shin
2
とても良かった。難易度は高めで、僕の棋力ではこの変化は指しきれないというのも多かったけど、取り入れられるところを取り入れてやってみてる。しばらくこの本をベースに角換わりをやるぞ。2019/07/24
こばんざめ
1
その昔は居玉のまま桂馬をぴょんぴょん跳ばすのは無理筋であると言われていました。そんな常識をぶち壊したのが昨今の将棋ソフトであるというのも時代の趨勢ですかね。内容は桂馬の早跳び急戦⇒持久戦の48金・29飛型⇒58金型と、それぞれの成立要件に沿って書かれていますのでたいへんわかりやすい。ですが急戦は攻めが細く、どういう場合に上手くいってどういう場合に上手くいかないのか、実際に指してみると全然判断できません。難しい。踏み込んだら潰すか切れるかなので、目をつぶって踏み込むしかない感じです。2019/03/14
まんまるまる亭
1
▲45桂ポン戦法と腰掛け銀▲48金型および▲58金型について解説している。「高段者向け」の棋書らしいが、将棋倶楽部24などでこの戦型を指す人がよく遭遇する局面について解説してあるため、低段者でも読むことができる。この戦型も流行りが過ぎれば指す人がいなくなるだろうから、将来的には本書の内容も読解が難しくなるのかも知れない。しかし、少なくとも現時点では丁度、かゆいところに手が届く記述となっている。2018/12/24