内容説明
老荘思想の根本経典。『老子』のテクストに基づく「原文」を元に、最新の研究の成果を盛り込んだ「読み下し」「現代語訳」「解説」を付しました。『老子』には、「無為自然」「道」「徳」の根本思想、「小国寡民」「無為の治」の政治哲学、「不争」の倫理思想、養生思想など、古代中国の思想の根幹があります。『荘子』『呂氏春秋』『韓非子』『荀子』『淮南子』などに多大なる影響を与えた偉大なる書物です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
12
1970年代に発見された馬王堆漢墓帛書を底本とし、残欠部は90年代に出版された5種のテキストで補った本書は、全81章を現代語訳→読み下し文→原文→解説の順で次第に漢語自体に接近する構成になっている。訳者は道の存在・生成論、欲望の抑止による無為自然へ近接する養生思想、小国寡民の皇帝思想と幅広い老子の思想を、批判対象である儒教のみならず西洋哲学とも対比して世界史的にも位置付ける。反形而上学を内包するその特異な形而上学は、山川草木と同等に人を扱う各逸話の世界が万物生成以前の「道」に満たされていることを仄めかす。2025/09/28
えふだけーき@参政党
3
宗教のような、自己啓発のような、君主論のような抽象的かつ多層的な内容。 作為的に何かをすれば、反発がある。だからバレないようにしろという話な気がする。 ちなみにこの本は構成が読みにくく、あまりお勧めしない。2020/05/14
YAMAUCHI Yusuke
1
老子、老荘思想の考え方はとても大好きだけど、文字で表現されると難しい。 無であり続ける、何もしないことが大事、柔弱が勝つなどはなんだか自信をもらえる気がする。 哲学・思想系は、繰り返し読み・学んでいくことでしか身に付かないですね。2025/07/14
飯田一史
1
根源たる「道」から万物は生じ、人間もそのままでは物にすぎないが、道の把握を通じて被支配者から脱した者が天下を取る=天子・皇帝になることを示した老子の思想を論じ、訳した大著。2019/01/16
MF
0
思っていたより哲学的。現代において無為自然を実践するのは難しいだろう。2024/08/08
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