内容説明
当代の人気役者たちの、舞台の上では決して見られない、芸と血筋の熱い裏側に迫る。梨園の序列や格差や裏世界、役者バカの私生活、女たちの役割を、市川猿之助家(澤瀉屋)の一族に生まれ育った歌舞伎研究家・喜熨斗勝(きのしまさる)氏が全て書く! ●市川海老蔵 坂東玉三郎 市川猿之助 松本幸四郎 市川中車 片岡愛之助 中村獅童 尾上菊之助 中村七之助 中村芝翫 堀越勸玄 寺島眞秀 市川染五郎 市川團子他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
葵
26
最近歌舞伎の戦後史のような本を続けて読んだが、これは軽いエッセイのような本。著者は「喜熨斗」さんということで、報道で多く耳にしたお名前の澤瀉屋の生まれ。しかし歌舞伎役者にはならずにアナウンサーになった方。歌舞伎の世界を中から知りつつ外からの視点もある。小道具さんのインタビューがあったり、家系図やそれぞれの家のパワーバランスが示されていたり、わかりやすく入門書によい感じ。ところどころぶっちゃけて軽い語り口。藤原紀香さんが悪く言われがちなことをかばっていらして、いろんな人へのエールが書かれていた。2024/07/30
Wisteria
7
めちゃくちゃ面白かった!喜熨斗さんは歌舞伎界の半分身内で半分他人の立場だから、この人にしか語れない話だと思う。色々複雑な思いも見え隠れしながら、全体的には愛がある。戦後、大変なご苦労をされたお父様への思いにジンとした。もし戦争がなかったら、喜熨斗さんも現役歌舞伎役者なんだろうな。2020/05/11
arisaka
5
歌舞伎の家に生まれながらも、歌舞伎役者にならずにアナウンサーになった著者による、内と外の境界から見た歌舞伎と歌舞伎界のあれやこれや。内容もりだくさんの分だけ、一つ一つが薄くて早足の印象も受けるけど、歌舞伎勉強中の自分にとっては読みやすくとよかったです。歌舞伎は演目もそうだけど、役者と家格の事情が面白い。ついに団十郎襲名も決まり、歌舞伎界はどう変わるのか。ワクワクする。2019/10/29
bun
5
歌舞伎のこの先を思うこころが伝わってくる。次代の役者、脇役さんへの思いも。亡くなった名優たちのエピソードが嬉しい。作者の来し方に歌舞伎界の厳しさを見る。2019/04/08
masasamm
5
さらりと読めて、歌舞伎に興味を持てる。中村歌右衛門の名をだれが次ぐのか。玉三郎や七之助の名前を出してくるなど、仰天プランも飛び出してくる。中車や愛之助や獅童などにも期待を寄せて、未来の歌舞伎がさらに楽しみになるような本である。2019/02/03
-
- 電子書籍
- 首都直下 南海トラフ地震に備えよ SB…
-
- 電子書籍
- ループ100回目の転生執事は、最愛の悪…
-
- 和書
- 古着で作るぬいぐるみ
-
- 電子書籍
- 指導者の条件(新潮新書) 新潮新書
-
- 電子書籍
- 二つの祖国(一~四) 合本版 新潮文庫