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内容説明
「お金とは何か」から暗号通貨を捉え直し、ブロックチェーンの可能性をゲーム理論で追究する。ビットコイン、イーサリアム、リップル……暗号通貨(仮想通貨)はいかにして「お金」になるのか。技術・経済・社会の大転換期、この革命的な技術が世界をどう変えるのか、総合的に把握するための一冊。暗号学×経済学=暗号経済学の誕生。ナンダ、そういうことだったのか!◎RSA暗号・楕円曲線暗号解説も収録。
目次
序章 暗号通貨が世界を変える
1 ビットコインとブロックチェーンの仕組み
第1章 暗号はいかにしてお金になるか
第2章 ブロックチェーンがもたらす新しい世界
第3章 オープンソースvs.プロプライエタリ
2 お金をめぐる経済学
第4章 お金が社会で果たす役割
第5章 お金のコントールはなぜ必要か
第6章 お金とは何か、何であるべきか
3 ブロックチェーンのゲーム理論
第7章 ゲーム理論に入門する
第8章 ブロックチェーンという均衡
第9章 お金はどうして交換手段になるのか
第10章 ブロックチェーンが実現するゲーム理論的世界
補章 公開鍵暗号とハッシュ関数
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
101
先日もう少し一般論的な坂井豊貴さんの同じ分野の本を読んだのですがこの本はさらに経済学的な観点を含んだものでした。ゲームの理論あるいは行動経済学的な観点から貨幣というものの役割を明確にしたもので私には非常にすっきりとしたものでした。いい本だと思います。ちまたのあふれているバブル的なビットコインの本よりこの本を少しでも読んでもらえれば、という気がします。余談ですが孫さんが仮想通貨でかなりの損失を被ったとか。2019/04/25
ちゅんさん
30
実態のないものが貨幣として取引されていることに得体の知れないこわさを感じていたので昨年からいくつか暗号通貨関連の本を読んでます。この本はこれ以上ないぐらい易しく書かれているように思いますが金融リテラシーの低い私には少し難しいところもありました。そして読後もまだ暗号通貨については理解できてないな、と言うのが本心です。こわさはある程度無くなりましたがこれからも少しずつ勉強していきたい分野ですね。2019/02/19
hk
23
「情報保存性能という通貨の新たな付加価値」「匿名でありながら個人認証が出来るブロックチェーンの功罪」「欲望の二重の一致⇒物々交換が可能になる条件」など各論において得るものはあった。しかしながら、本書は簡単なことをめっぽう難しく書いているため、誰にもおすすめする気にはなれない。わけてもナッシュ均衡の凄まじいやっつけ説明に至っては、オイラの堪忍袋の緒均衡をものの見事に破壊してくれた。。色々なことをあれやこれやと詰め込みすぎて結局何も伝わらない。古人はこれを「慌てる乞食は貰いが少ない」と上手く揶揄したもんさね。2019/03/22
Emkay
21
暗号通貨の土台となっているブロックチェーンがいかに経済学セオリーを覆すか/実証するかというテーマを掘り下げた本。やや学者の遊びのきらいはあるが、ブロックチェーンの可能性を感じさせてくれた。国境の意味を薄める資金の移動や、実際にオーストラリアで始まっているブロックチェーン投票による直接民主主義がどのように世の中を変えていくのかを想像するのは楽しい。個人的には、暗号通貨イーサリアムをベースとしたクラウドファンディングサービスThe DAOを提供するドイツのスロック・イット社の話が一番ビビッときた。2020/09/02
shomma
8
暗号通貨(=ビットコイン等)を考えるツールとして経済学を用いる、ツールとして用いるために学問に新しい角度で照明を当てる。補遺のRSA暗号、楕円曲線暗号の説明がわかりやすい。2019/08/12
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