筑摩選書<br> 傍らにあること ──老いと介護の倫理学

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筑摩選書
傍らにあること ──老いと介護の倫理学

  • 著者名:池上哲司【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 筑摩書房(2019/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480015976

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内容説明

老いは死へ近づいてゆく生の下降である。老いを生きるとは、衰退と喪失、不安と理不尽を体験することである。長い歳月をかけてつくり上げた自己像の変更を余儀なくされ、私たちは自問する。老いの価値はどこにあるのか、と。それは、ひとの傍らにあり、ひとと共にあって、移ろう時のなかで互いの存在を肯定し合う関係を紡いでゆくことにほかならない。いのちへの思いに立ち返り、老いのあり方を考える思索の書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

4
サブタイトルに反して、老いと介護が話のメインではないけれど、概ね興味深く読めた。後、鷲田清一に似ているという印象を受けたが、同じ感想を述べている人がいるのがちょっと嬉しい。自分、生きる、老い、死…全ての人間にとって逃れることのできない問題であるのにもかかわらず、多くの人が正面から向き合うことができずにいるテーマ。それらに究極の答えはないのは、半ば自明なのだけれれど、でもある人達はそのことを問わずにはいられない。最終的に答えは見つからないけど、新たな視点から問題を捉えることができる。それでいいと思う。2017/09/21

しゅんぺい(笑)

3
これ、むずかしい部分も多かったけど、かなり好き。 鷲田清一さんに似てるなあと思って著者略歴を見たら、生まれた年、勤務していた大学もいっしょ。おもしろいもんだと思った。 「為す・する」ではなく「ある」を評価できること。そんな見方がもっとなされればいいなぁと思う。 自由についての章、死についての章はむずかしい。ぜひ時間が経ってから、また読みたいです。2014/05/16

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2
ひろく読まれている本ではないようだけど、自分について、生について、書かれたもののなかでは、随一の論考だと思う。2017/02/07

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1
生きるということはどういうことか、自分ということはどういうことか、死ということはどういうことか、人間の在り方そのものを正面から問う。2024/01/01

ok_nogood

1
老いをどう生きるか、逃げられない生をどうとらえるか、何度も読みたい本2014/05/23

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