内容説明
北海道の東の果ての霧多布。
その海岸の昆布を乾燥させる小屋で、持ち主がひからびた姿となって発見された。
殺人を犯して服役した父の冤罪を晴らすために奔走していた息子だった。
無念の想いを継いだのは、美貌の婚約者であった。
はたして彼女の熱意は、犯罪者の子どもの婚約者としての意地なのか、冤罪と証明するに足る事実があるのか。
やさぐれ弁護士の宗像は、色と名誉欲に揺さぶられながら、少しずつ核心に迫っていく──。
旅情と推理が絶妙に織りなされたミステリー長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーコ・オクダ
27
昆布漁家にある乾燥小屋の中で干からびた男性の死体が発見される。被害者は、殺人犯の汚名を着たまま獄中死した父親の再審請求に向けて準備をしていたが、その資料が盗まれるという出来事があった上での本人の死亡。彼の婚約者とエエ仲になってしもた落ちぶれた弁護士・宗像が探偵役。20年前に死んだはずの人物を追い求めての調査。過去を明るみにされたくない者の抵抗に加え、再審請求で判決をひっくり返すことによって得られる様々な利益を狙う者の邪魔も入り、サスペンス要素&ハードボイルド要素を楽しみながら読めるエエ作品。2020/11/20
MKっちゃん
0
【同僚オススメ本】 「結末に驚くよ〜」と言われ驚くバカはいないと思いながら読んで… えええ〜!!!???って驚きました。面白い(≧∇≦)2014/11/16