内容説明
問題行動への適切な対応がわかる本。
学校内暴力、家庭内暴力、非行・少年犯罪、不登校、そして(ネットなどの)依存。
いま、教育者や親がもっとも手を焼いている思春期の問題行動が、この5つだ。
本書では、養育困難な子どもたちと暮らし、
社会へと自立させてきた日本でただひとりの「治療的里親」である著者が、
上記5つの問題行動別に具体的な対応を紹介。
それぞれの問題行動に対して、実際の日常生活で行ってきた
具体的な言葉かけや対応を、すべて事例をもとに伝授していく。
また事例ごとに、子どもとの関係改善のポイントを
「よりそいポイント」としてわかりやすく解説。
子どもが口に出せずに困っていること。
大人の態度が子どもにどう伝わっているのか。
なかなかうかがい知れない子どもたちの気持ちや心の動きが
手に取るようにわかります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
5
問題別でもありわかりやすい。ただただ、生活を共にすること。真似できる人はほとんどいないが、著者の発信により、もっと考えが広まって欲しい。2019/01/06
saiikitogohu
2
「子どもの暴力は障害の有無に関わらず、訴えたい何かをうまく言葉で表現できない点に要因がある…まずは、子どもに訴えたい「何か」を言葉で語れるように「言語化」を図ること」41「自分の行為がどんな結果を招くのか、子ども自身に認識させる。こうした「葛藤を抱えさせる指導」の最終的な目標は、子どもの内面の葛藤や怒りを言葉で表現させる「言語化」にある。…まずは安全な環境の中で、「困ったときはまず言葉で相手に伝えてね」などと、問題行動の代わりとなる具体的な行為を教え、会話の楽しさを経験させる」492019/02/17