文春文庫<br> 剣豪夜話

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

文春文庫
剣豪夜話

  • 著者名:津本陽【著】
  • 価格 ¥764(本体¥695)
  • 文藝春秋(2019/01発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167912116

ファイル: /

内容説明

剣道三段、抜刀道五段の著者が描く武人の魂。
歴史に名を刻んだ剣豪、現代に生きる伝説的な武人の壮絶な技と人生を通じて日本人の武とは何かを考える、著者最後の一冊。

歴史に名を刻んだ名剣士と、現代に生きる各流派の伝説的な武人。
その壮絶な技量と圧倒的な人生を通して、日本人の武を考え抜く。

著者の津本陽氏は、日本を代表する歴史、時代作家であるだけでなく、自ら剣道三段、抜刀道五段の腕前であり、武芸への造詣も大変深い作家。
本書には、津本氏本人の剣術修行の様子も詳細に描かれ、氏の「体験的武道入門」ともいえる内容である。

われわれの先人がいかに武を磨き、乱世を生き抜いてきたのか。
津本氏は、戦中、戦後直後の殺伐とした空気のなかで、日本人の攻撃性は維持されたという。
いま、テロに代表されるような「暴力の時代」が、再び訪れようとする予兆がある。
武の心得とは何か、と問うときに、本書の持つ意味は大きいはず。

[目次]
第一話 近藤勇と比肩した男
第二話 永倉新八の竜尾の剣
第三話 明治政府の剣豪
第四話 江戸幕府最後の侍と明治維新
第五話 薩摩隼人と示現流
第六話 龍馬暗殺現場の試斬
第七話 見事の死にざま
第八話 柳生新陰流の極意
第九話 大東流・佐川先生の俤
第十話 夜半の素振り

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

41
剣道をしている人や格闘技をしている人にはたまらん部分があるかも。私は文系なのでわからんけど、津本さんの剣豪小説は読みたくなりました。歴史小説はたくさん読んだのだけどねえー2023/10/02

藤原

17
剣の玄人である津本陽ならではのエッセー集。相当にマニアックで、正直これを楽しめる人は限られていると思う。各章に掲げた武芸者の話とそれに沿った自身の体験談を語っている。大東流武田惣角のおとぎ話の様な名人伝や、示現流東郷重位の話は薩摩の気風が現れていて面白かった。暗い戦時中に剣道に打ち込んだ少年時代話もあれば、唐突に刀剣乱舞の話が出てきたりするのには笑う。津本陽は平成30年に89歳で亡くなられたのだけど、最晩年に流行った刀剣乱舞にまで言及するあたり最期まで武芸を愛していたのだと伝わってくる。2020/01/16

またべえ

10
坂本龍馬と中岡慎太郎が室内でどうやって斬られたか推定しているところが興味深かった。2019/12/03

Book Lover Mr.Garakuta

9
そうなのかと突っ込みたくなるような話の展開で、現代と過去の間を行ったり来たり、実際戦いあう場面は、迫力がああるものの実際そうなるのと思う。小説というよりは、自伝集と言うかエッセイに近いものがあると思った。実際に剣豪に取材するところが面白い。JR立花駅直の立花商店街の本屋(小林書店で)で購入2019/01/25

武井 康則

4
まず武道を嗜んでいる経験や昔話から明治期の剣豪にまつわる話へと移る趣向なのだが、自分の経験等と後の話が繋がっていない。経験談で、学生期の勤労動員等でのただ、愚かで不愉快な軍隊話であったりする。エピソード自身は興味深いのに、楽しめないのは、本との相性が悪いだけなのかどうか分からない。2019/01/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13298159
  • ご注意事項