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内容説明
ねずみ男に妹が居た!? 「ねずみ女」や「魔女花子」「サラリーマン山田」といった個性豊かなキャラクターが続々登場!! 台詞を排した異色作、「SILENT SHOCK」など数多の雑誌に掲載された、大人向け漫画37作品が一挙に揃う。息詰まる現代社会をシニカルに笑い飛ばす水木節は、ここに極まれり! 大量初収録となる一コマ風刺漫画も必見!! ★解説「ああ、のん気でいいんだ」持田香織(アーティスト)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ただいま蔵書整理中の18歳女子大生そっくりおじさん・寺
42
水木しげるの諷刺妖怪漫画短編集。解説がEvery Little Thingの持田香織でびっくり(ファンなのね)。水木漫画はいろんな本が出ているので、既読のものが大半だが、初見のものが味わい深かった。三島由紀夫の人生を4コマにした『シアワセ!』(珍しいだけでくだらないのだが)。水木さんの戦前の鳥取での思い出『村の朝鮮人』(趣きがある好短編)。そしてくだらなくて笑わされたのが『奇妙なプレゼント 四角力』(エリート新婚夫婦が四角い家をプレゼントされ、ウンコやおしっこまで四角くなる・笑)。面白い。2015/07/16
ぐうぐう
13
全集のこの巻を読んでいると、水木しげるの社会派の一面を堪能できる。ページ数が短ければ短いほど、水木のシニカルな視点が際立ち、社会風刺が強烈に滲み出る。そして何よりも、妖怪という存在が風刺に似合うことを、水木はよく理解している。「現代の妖怪」など、そのもっともたる作品だ。2015/06/07
軍縮地球市民shinshin
6
貸本からのリライト作品もあり、楽しめる一冊。1970年代は水木がもっとも忙しかった時期だが、その分脂がのっている時期でもあるので、作品として質が高い。2015/06/09
大臣ぐサン
4
1970年代青年誌に発表された短篇作品を中心に貴重な作品目白押し。セリフの一切ない無声漫画『SILENT SHOCK』や初収録の一コマ漫画など実験的な作品も多い。『不死の酒』は不老不死の苦しみから無常を描き、『となりの島-土人と文明人-』では文明社会の病理を風刺する。どの作品も一種の真理を含んでおり、多忙を極めた時期でありながらよくもまあこれほど多彩で深い作品を作り上げたものだと、大先生のバイタリティの凄さに驚かされる。さらに月報では鼻くその話!毎回毎回楽しませてくれるものだ。2015/06/18
Fumitaka
3
無制限の資本主義への懐疑的な視線の一方、『現代の妖怪』では、ホッブズの『国家』を思わせる「国家」のほか「流行の呪文」(1968年)である「ハンタイセイ」が登場。カタカナで書いてある辺り「否定的ナショナリズムになるな」ということでしょう。武良茂氏が「体制」を無批判に受容することもまた「ない」様に思われる。『不思議な手帖』デスノートだ。『不死の酒』水木しげる先生は猫派なのだろうか。『たたり』でも蹴飛ばされる猫は気合が入っている気がする。『猫鬼』で最後に殺し屋の口に猫が入る展開はキングの『魔性の猫』みたいだ。2023/07/29
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