内容説明
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ポスト・トゥルースが流行語となる昨今、「メディアは嘘つきだ」と権力者が叫ぶこの現代において、映像メディアの役割・価値は大きく変わりました。NHKがアーカイヴし続ける日本的ドキュメンタリー映像がある一方で、若いクリエイターたちがそれぞれの「イズム」を持って社会・コミュニティと深く関わり、「そこで何か起きているのか」を強烈にえぐり出し、全ての人に開かれた「社会の窓」としてドキュメンタリー作品を作り始めています。
本書では、国内外の最先端のドキュメンタリーシーンを牽引する30名以上のドキュメンタリー作家・関係者たちとの対話を通し、ドキュメンタリストの考え方、活動、作品をグラフィカルに紹介します。ドキュメンタリー作家・映像作家を目指す人はもちろん、世界に何かを伝えようとするジャーナリスト、社会にインパクトを与えたいと願うクリエイターたちにぜひ読んでもらいたい一冊です。
目次
Introduction
はじめに ゲームチェンジング・ドキュメンタリズムとは
インタビュー クリス・ケリー
第一章 ISM
1-1 「イズム」が世界を埋め尽くした日
1-2 インタビュー ジョシュア・オッペンハイマー
1-3 自由な表現で消費社会を扇動し続ける / カレ・ラースン
1-4 届かないノイズの言葉を映像にする / チョン・ユンソク
1-5 フェアユースを信じ、表現の自由と戦う / ジャン・ユンカーマン
1-6 「証言」と「医療」を柱に最前線で戦うこと / 国境なき医師団
1-7 ドキュメンタリズムの解剖学
『あなたがここにいてほしい』松井至
『エクス・プレス』ジェット・ライコ
『うたのはじまり~齋藤陽道~(仮)』河合宏樹
『わたしの自由について~SEALDs 2015~』西原孝至
第二章 SHIP
2-1 運命の船は、世界を繋いでゆく
2-2 インタビュー 原一男
2-3 「真実」の証言者に向き合い続ける / Blackbox Film&Media
2-4 「命」をドキュメントする報道写真家 / アレッシオ・マーモ
2-5 秘境に暮らすリス族を暖かく見つめる / ジン・ジャン
2-6 ドキュメンタリズムの解剖学
『コンゴプロレス』内山直樹
『ナオトひとりっきり』中村真夕
『A Poet at Heart』カン・シーウェイ
第三章 DRAMA
3-1 消えゆく声を代弁し物語を紡ぐ
3-2 インタビュー ラヴ・ディアス
3-3 「隅に追いやられた記憶」の物語を紡ぐ / ペドロ・コスタ
3-4 演劇の最前線から「社会」とのあり方を問う / 高山明
3-5 奇跡の生還を果たしたダンサーのドラマ / ジェイミー・ミラー
3-6 ドキュメンタリズムの解剖学
『李先生と三十人の子どもたち』米本直樹
『ラダック それぞれの物語』奥間勝也
『ボクが見た中国』関強
第四章 CHANGE
4-1 ドキュメンタリーは何を変えるのか?
4-2 インタビュー アピチャッポン・ウィーラセタクン
4-3 国内のドキュメンタリーフォーラム&映画祭
- Tokyo Docs / 天城靱彦
- 山形国際ドキュメンタリー映画祭 / 藤岡朝子
4-4 海外のドキュメンタリーフォーラム&映画祭
- Hot Docs / シェーン・スミス(カナダ)
- IDFA DocLab / キャスパー・ソンネン(オランダ)
- 台湾国際ドキュメンタリー映画 / ウッド・リン(台湾)
4-5 人と社会を繋ぎ直す実験「ドキュ・メメント」 / BUG
4-6 雑誌『neoneo』&「東京ドキュメンタリー映画祭」 / 金子遊
4-7 クリエイティブ・ドキュメンタリーを届ける / 有田浩介(SUNNY FILM)
4-8 ドキュメンタリズムの解剖学
『マザーズ オブ チェンジ(仮)』竹岡寛俊
『わたしたちに許された特別な時間の終わり』太田信吾
『東京クルド』日向史有
ポリフォニーな未来 / ジュディス・アストン
おわりに ドキュメンタリーの夢は続く
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