洗脳された日本経済

著者名：浜矩子【著】

日本文芸社（2018/12発売）

• ISBN：9784537261974

内容説明

限りなくブラックに近い現実から覚醒せよ！　生産性革命・働き方改革・人づくり革命…。安倍政権の経済政策に浜矩子が大反撃！　「経済は成長しなくてはいけない」「会社は儲かりさえすればいい」「生産性は上がらなければいけない」「税金は払わなくてもいい」　人々の魂を奪い、不幸にする、思い込みという魔物退治の旅へ──。浜矩子率いる魔物バスターズが、成長、収益、生産性、税金の4つの宿を巡り、安倍政権が仕掛けた経済的洗脳を解く。今、必要な本当の経済政策がわかり、経済的・精神的苦境に苦しむ多くの国民を救う本。

＜著者について＞
浜矩子　(はま のりこ)
1952年生まれ。1975年、一橋大学経済学部卒業。同年、三菱総合研究所入社。1990年から98年まで、同社初代英国駐在員事務所長としてロンドン勤務。帰国後、同社経済調査部長、政策経済研究センター主席研究員を経て、2002年より、同志社大学大学院ビジネス研究科教授。専攻はマクロ経済分析、国際経済。経済・金融動向等のテーマで多数のメディアに執筆や出演。鋭い舌鋒、独自の経済史観で熱烈なファンも多い。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[おさむ]

浜センセイの渾身の経済読本。現在の日本経済をとりまく4つの思い込みを洗脳であると喝破。正気を取り戻せ！とアジる。至極真っ当な主張です。経済は成長しなくてはいけない。会社は儲かりさえすればいい。生産性は上がらなければいけない。税金は払わなくても良い。日経新聞だけを読んでいると、こうした4つの「思い込み」が全ての前提になってしまう。経済は専門的（と思われがち）なだけに無意識のうちにだまされやすい。落語のやりとり風に書かれており、素人にも読みやすい1冊です。

2019/01/06

[りょう]

このかた、あるかなり政府系の講演会で、アホノミクスを、連発して楽しかったんだけど、この思い込みはかなり頷けるわー！１つだけ、むむむー？？と思うのは、あたしも、洗脳されてるのかもと、思ったり。

2020/03/03

[Book_Meyer]

経済成長、ガバナンス、生産性向上、税金 この４つについて、思い込みをしがちな内容を著者が指摘をしている。 視点は独特で面白い、こんな視点もあるんだなと感心してしまう。 一方、批判的な内容に終始しており解決策がないのが残念である（この本のテーマがそういった批判的な内容だからだと思う）

2020/03/08

[Roko]

著者はこの本の中で経済についての思い込みについて書かれています。こういうことが常識なのだと国民のほとんどが思い込んでいるから、おかしな国になってしまっている。こんな間違った思想が何故はびこっているのかといえば、国がそのように洗脳し続けているからだというのです。例えば生産性の話で言えば、生産性が上がるということ自体は良いことかもしれないけれど、それによって給与が増えるとか、労働時間が短縮されるとか、労働者に利益が戻されているのか？というところが問題なのです。それを放りっぱなしにしているところが問題なのです。

2019/02/06

[ak]

流し読みで十分な内容かと思います

2019/05/17