日本経済新聞出版<br> 日本の「中国人」社会

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日本経済新聞出版
日本の「中国人」社会

  • 著者名:中島恵【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 日経BP(2018/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532263935

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内容説明

日本の中に、「小さな中国社会」ができていた!
70万人時代に突入した「彼ら」は、高知県の人口とほぼ同数を誇る。
「隣の中国人」の本音を探るルポルタージュ。

◆著者は、中国に関する数々の書籍を刊行するジャーナリストで、客観的かつ鋭い分析を得意とする。『なぜ中国人は財布を持たないのか(日経プレミアシリーズ)』(2017年10月刊)はロングセラーに。著作は市民や社会の実像を念入りに取材したものが多く、今回も豊富な取材による「生の声」を紹介。『なぜ中国人は~』が中国に住んでいる中国人に注目したのに対し、今回は日本に住んでいる中国人に焦点を当てる。日本に住んでいる中国人の数は、日本の都道府県で人口下位の鳥取県(56万人)、島根県(68万人)よりも既に多い。もはや最も身近な外国人と言っても過言ではない日本在住の中国人が何を考えているのかを探る。

◆「日本語の曖昧表現に困惑」「日本で育った『草食系』中国人」「中国より日本のほうが起業しやすい」「進学校の中の成績優秀者は中国人」「すべての業界にいる中国人ビジネスパーソン」「有名大学の日本の校友会に集うすごいメンバー」……。本書では、数多くの「実例」に基づき、日本に在住する中国人の姿を浮き彫りにする。

◆中国に興味のある方、ビジネスで中国と関わる方や、中国市場を狙うビジネスパーソンにお薦めです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

34
2017年末で約73万人。日本にいる中国人の数だ。高知県の人口とほぼ同じという。1984年は7万人だった事を考えると、その膨張ぶりには眼を見張る。本書はそんな隣にいそうな中国人たちの素顔を、丁寧に伝えている。目線が低いので読者も彼らの心情が理解できる。以前に比べて中国人の対日感情は改善しているのは、訪日客が増えていて、ネットやSNSによるナマの情報が浸透してきたおかげだろう。結局、大切なのは草の根の国民同士の交流や理解なのだな、と再認識しました。2019/02/04

wiki

20
日本人と中国人では勢いが全然違う。それが本書の息遣いから感じられる。経済規模も日本を超えた。いよいよ中国は大国たる風貌を備えてきている。それを昔のイメージのままであっては、全く世界が狭いことになってしまう。日本に居続けると言うことは、即ち狭い見識のまま居続けるという事だ。やはり実体験が必要だ。「『中国リテラシー』が総じて低い日本人にとって、身近な中国人を通して見た中国が『正しい』ことになってしまうのだ。こうした問題点にもっと多くの日本人が敏感になるべきではないかと思う。」と著者。逆も然り。読むべきルポだ。2019/02/26

屋根裏部屋のふくろう🦉

17
日本の中学校の授業(理数系)は、中国では小学校4年生レベルなので、日中の教育レベルの違いに在日中国人の親は戸惑う。(日本人の知能レベルも世界の中では高い方なので誤解なきやうに)。移民や就労で来日した外国人は、中国人は中国人と、比人は比人と、越人は越人で同国人ネットワーク組織を作り(出自、出身地、血縁云々)、決して他と交わろうとしない。日本にいるのにそこでは日本語は一切存在しないというのが現状かな。帰化しても彼らは誰も日本のためになんて思ってないかも。2019/07/25

おくてつ

16
国慶節休暇の移動の車内にて。 日本にいる中国人がメインのテーマだけど、中国にいる中国人の気質についても書かれていて勉強になる。 中国の「日本人」社会についても、似たようなことが言えるかなと思いながら読んだ。2019/10/04

エリナ松岡

16
西川口の中国人居住地の実態に興味があって読み始めました。そこからなんというか、割と富裕層の方に話が移っていってしまうのが個人的には少し残念ではありますが、日本に住む中国人の都合について何となく理解できたように思います。こういう分かっていそうで分かっていないものを取り上げてくれるのはありがたいですし、著者の友好的で前向きな姿勢も良いと思います。2019/07/02

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