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内容説明
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2019年のノーベル化学賞受賞が決まった吉野彰さんが、科学に興味を持つきっかけになったという『ロウソクの科学』。2016年のノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典さんが大きな影響を受けた本としても知られます。
『ロウソクの科学』は、まさに「もし19世紀にノーベル賞があったら、彼は幾度も受賞したはず」と異口同音に言われるほど、化学・物理の業績を多くあげたマイケル・ファラデーによる、講演の記録です。
彼は、一般の人たちがワクワクするような実験を見せながら、「ロウソクはなぜ燃えるのか」「燃えている間、何が起きているのか?」という謎を解き明かしていきました。さらには、空気や水、金属、生物といった、この世界を形作るものの仕組み、美しさもつまびらかにしていったのです。
本書では、この講演を紙上に再現。今までの国内翻訳書にはない、再現可能な実験の写真や図解を掲載し、完訳ではなく抄訳によって、話の流れをわかりやすくしています。
また、物語としても読める親しみやすい構成とし、巻末には化学式によるまとめも用意しました。産業革命によって大きく時代が動いた当時と同じように、現代にも通じる知恵がつまった歴史的講演をぜひ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナーキー靴下
84
お気に入りの方の感想が物凄く面白そうで、図書館で実際に手に取って、ボリューム少なめかつ写真の多さに自信を得て借りてきた。ロウソクに纏わる現象について、順を追って丁寧に、何故、という疑問に誘いつつ、目に見える形で解き明かしてくれる非常に優れた本だ。理科好きなら小学生くらいから楽しめそうで、逆に苦手な中学生にも良さそうだし、もちろん大人にもお薦め。常識に囚われないことで、コロンブスの卵的なアイデアが生み出されるものと思っていたが、あるがままをそのまま受け入れない論理思考があらゆる土台であるのかもしれない。2021/07/19
mae.dat
62
表紙に「科学者ファラデーの歴史的名著を今までになくわかりやすくした本」って書いてあるけど、偽りなしです( ¨̮ )。 分子が化学反応によって、姿形を変えることを面白く伝えてくれます。そしてまた元に戻したり、他の方法で取り出したりね。 科学への入り口の教材としてかなーり良い感じ。坊やも愉しんで読んでくれないかなー。2020/05/09
neimu
43
昔読んだことがあるが内容をあまり覚えていない「ろうそくの科学」。ファラデーの名著の内容を、カラー写真と講義と共に読める。ろうそくはなぜ燃える、なぜ輝く、燃えてできる水、もう一つの元素、空気の中には何がある、息をすることとろうそくが燃えること、この六つの章立てで、実験しながら講義にはちょっと難しいかな。この世界を形成しているものが何なのか、知的好奇心を刺激する科学を楽しむ本。現役の学生にも、大人の復習読書にも。中学生の頃炎色反応でワクワクした頃を思い出して懐かしい。花火を見るのも楽しくなった頃…。2019/11/18
KEI
38
以前孫に買って上げた本。当時、ノーベル賞受賞の吉野氏が小学4年生の時、この本を読んだと聞いたので、早速読ませたところ面白いと言うので借りて読んだ。 160年前のファラデーが青少年の為にクリスマスの講演を行った記録を分かりやすく、実験の写真や図も入れて解説したもの。1本のロウソクの燃焼が人体を維持するものと関連していることが丁寧に説明されていた。久しぶりに元素記号を見た。思わず「水兵リーベ僕の舟」と元素の周期表をなぞってしまった。2021/11/23
すけまる
23
正直、これの原本もファラデーなる偉大な人物も存じ上げなかったのですが、リチウムイオン電池でノーベル化学賞を受賞した吉野彰氏が愛読していたというニュースを見て興味が湧きました。私は根っからの文系なので、科学なんてちんぷんかんぷんです。しかし、難しい話はあるものの(原本自体も難しいらしいのですが)なるべくわかりやすく、写真入りで説明してくれてるので、なんとなくわかりました。ロウソク一本でこんな奥深い科学の説明ができるのかと感心です。私なんかは、これミステリーのトリックに使えそうとか考えてしまうのですが笑2020/01/24
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