中学生の質問箱<br> 天皇制ってなんだろう?

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中学生の質問箱
天皇制ってなんだろう?

  • 著者名:宇都宮健児【著】
  • 価格 ¥1,232(本体¥1,120)
  • 平凡社(2018/12発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582837933

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内容説明

生前譲位が近づくなかで、そもそも日本独特の天皇制とは何なのか? 歴史と世界を踏まえて根っこから知り、一人ひとりが「この国の主人公」として考えるための入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

51
他館図書館本。 こんな書影が親に見つかったら怒られるので隠れてささっと読み終わる。バカの壁の養老さんから言わせれば「そっくり」なのだろうけど…。 みんなで国のことを考えるのは民主主義の基本なのに…。みんなで憲法を考えることを天皇の名において、そして治安警察法で封じ込めたというのはひどい話。秩父困民党の騒動はちょっぴりロマン。五日市憲法の本は図書館にたしか所蔵されていました。 海外の王政について、ヨーロッパの王政が投票によって廃絶されていたりバイキングの世界では投票で王様がきまるとか…。うらやましいですね。2024/08/10

ツキノ

17
中学生の質問箱シリーズはほんとうに読む価値がある!おとなこそ読みたい。天皇制の長い歴史をまずは歴史をさかのぼって見ていき、今につながる明治からの天皇制、進んでいく神格化、アメリカの支配・指導を受けて日本の戦後がスタートしたことなどが、質問(この本ではかなりフランクなかんじ)を通してわかりやすく書かれている。特に最終章がいい。「天皇制の問題について考えることは、私たちの人権や民主主義、自由を考えることにつながっている」。2019/05/30

しゅん

15
天皇の基本的人権の欠如(つまり差別)の話はいくつかの本で読んでいたが、それと戦争責任の問題(戦勝国アメリカの都合による最高責任者の免責)がつながっていく議論は大事だと思う。日本国の行政組織が「責任」概念を受け止めきれず、強者につき弱者を貶めるかたちでしか国を維持できないことの根本原因に思えるからだ。民主主義に対して自分は宇都宮氏ほどの信頼はおけないが、氏が甘ったるくふやけた理想だけの人でないことを実感する。沖縄の返還を抑止するメッセージを昭和天皇が米国に送っていたことも重要な指摘。2020/05/26

ベランダ

12
学生時代のアレルギーで歴史的な話がぼやーっとしてるので、素直に読むしかできませんでしたが、わかったことだけ。明治維新の際、このままでは植民地にされる…という世界情勢から、立憲君主制をお手本に近代国家を作ることになり、今の天皇制の原型が作られた。そして戦後GHQが象徴天皇のかたちで天皇制を残すと決め、戦争の責任所在はあいまいになり、皇族は居場所を得た。でも、生まれながらにこの立場から逃れられないのって人権問題。これを特別な例外と考える思考がやばいっていうのも納得。今まで何も考えてなかったなあと思った。2019/05/02

人間

11
天皇制について議論をすること自体をタブー視してはならない。日本国憲法で保障している法の下の平等と、明治維新後の歴史的背景、欧州などの王政廃止の流れを考えると、「本当にこのままでいいのだろうか?」と疑問が湧く。特別な存在とされる一方、天皇や皇族の人に対する人権の制限もまた議論の余地がある。よく言われることだけど、他国においては市民が投票や革命で憲法を決めてきたのに、日本は戦後処置の中で与えられたもので市民運動がなかった。改憲が必要というなら、我々市民から草案を募るべきと思う。権力者主導では民主主義ではない。2020/06/23

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