角川文庫<br> 虚実妖怪百物語 序/破/急

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角川文庫
虚実妖怪百物語 序/破/急

  • 著者名:京極夏彦【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • KADOKAWA(2018/12発売)
  • 読書週間の1冊を!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~11/3)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041074343

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内容説明

「目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」妖怪専門誌『怪』のアルバイト榎木津平太郎は、水木しげる氏の叫びを聞いた。だが逆に日本中で妖怪が目撃され始める。魔人・加藤保憲らしき男も現れ……。※本書は『虚実妖怪百物語 序』『虚実妖怪百物語 破』『虚実妖怪百物語 急』の3冊を1冊にまとめた合巻版です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

50
破茶滅茶なメタフィクションと言えますね。水木先生を偲んで紡がれた物語は、実在・非実在関係なく様々な人が登場するのが凄いところです。どんどん憤死していきますが、登場することに価値があると言ってもいいかもしれません。ストーリーもあるようでないので混乱しそうでしたけれども。京極式レクイエムは意味のない音楽なのかもしれません。ただ楽しめれば良いという精神で書かれた気がします。2022/09/15

GM職員

35
かの魔人・加藤保憲の計略により、人心が荒廃し社会が崩壊する日本。立ち向かうのは京極先生や荒俣先生ら妖怪の徒!妖怪だらけの和製へっぽこ『レディ・プレイヤー1』!─いや少し違うか…。まぁ言うこと起こることは馬鹿馬鹿しいんだけど、近年の排他的で不寛容な声の高まりが重なり、見えてくるのは皮肉を込めた風刺…と警鐘。たぶん。「全員、自分が善だと信じ込んでいるのである」って、声がデカいだけのバカがデカい面してのさばって、出来上がるのは息苦しい社会。妖怪のような無駄を楽しむ余裕を持てる世の中が、まっとうな世の中なんだ。2019/03/24

東京湾

24
「馬鹿が世界を救う」これが京極版『妖怪大戦争』であり、そして壮大な馬鹿話である。実在する人物や作品なども多く登場し、それらが闇鍋の如く煮しめられ一気読みでも試みようものなら胸焼け確実な、他の京極作品とは別の意味で濃い一作だった。物語の基礎にあるのは「けんかは止せ腹が減るぞ」と「この世には不思議なことなどない」の二つ。ただのドタバタ喜劇ではなく、余裕を失う現代社会への警鐘や学問・文化との向き合い方なども含まれており、その上で娯楽小説として特化している。何でもありのやりたい放題な“虚構”、とにかく愉しかった。2019/04/30

白いワンコ

16
敬愛してやまない京極夏彦氏が、大・水木しげるを追想しモノしたハチャメチャ超大作。講談社のそれと違い、角川のそれを読む際は注意が必要(何の?)なのだが、大・水木の存在が全て愛おしいものに変換してしまう。登場人物の実在・非実在を調べるのは野暮とはいえ、作中あれだけバンバン噴死してしまっても、名を連ねるだけで嬉しいだろうな…と思えるあたりも愛おしい。出版社関係の方々は、日頃からのご苦労かもしれません。一方荒俣宏先生・黒史郎先生のご苦労には頭が下がります。平山夢明先生・京極先生は、まぁよろしいのではないでしょうか2022/06/06

Yuri

15
電子書籍と並行して文庫3冊合本でも読破。1388頁!わざわざ合本で出すあたり(そしてわざわざ買うあたり)で京極熱が推し量れる気がします笑 多岐にわたる色んな分野の情報が満載です。他の作家さんだと、あぁ良く調べてらっしゃるんだな。って思うのですが、京極さんの場合、全ての知見が自ずと滲み出てきてる。と、考えてしまうのは何故なのか。常軌を逸した説得力(褒)2019/05/02

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