内容説明
人は自分の死を自覚した時、あるいは死ぬ時に何を思うのか。16年間にわたり医療現場で1000人以上の患者と家族に接してきた看護師が体験した、現実でのさまざまな死の迎え方を紹介しつつ、死に際した本人や家族にとって後悔を残さない最期の迎え方の秘訣を具体的に説いていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kuma
14
1000人以上の患者を看取った看護師が様々な死の迎え方を紹介したもの。最近母を亡くし、これまでの介護や延命治療についての判断は誤っていなかったかと考え読んでみた。親とは言え自分のことではないので、自分だったらどうしてもらいたいかということを考えて判断してきたが、それで良かったのだと納得出来た。胃ろうは決して悪いことではないと知ったし、親が元気なうちによく話し合っておくことが大切だと思った。2025/02/15
鮭
10
終末期ケアに多く携わった看護師による、終末期の医療機関での過ごし方を体験談として著述した一冊。心持ちや、延命治療に対しての家族・医療者での解釈の違いは参考になる。個人的に興味深かったのは、笑顔と感謝は最後まで本人と周りを幸せにするということ。確かに私も経験上、笑顔で感謝に溢れた方は100近くまで存命で、長生きの印象が強い。周りに見捨てられないで精神的な生を最後まで保てた者の社会的な死はかなり遠くなる。避けられない「死」ならば、現世の拘りを捨てて、未来(想い出)のあり方を考えるのも必要といえる。2020/09/13
清水勇
7
1000人を看取った看護師の著者が、死にきちんと向き合わない私達に、死に行く人も遺される人も心安らかに死を受け入れる為の心構えをわかりやすく説く。家族が医師に無理な延命を求めることが如何に本人を苦しめているのか、特に家族は本人が苦しんでるところを見なくていい病院だからこそ起きる悲惨さにやるせなさを痛感すると共に、自分や家族にとって最適な終わり方をどうすべきか深く考えさせられた。著者が強調する「最後の最後まで本人の人生の主役は本人であるべき」と言う言葉と、人が死に至る最後の2週間の姿のイラストは心に残った。2021/06/29
ソバージュ
5
その日まで笑顔で沢山の感謝の気持ちを伝えたい!2024/01/24
るるぴん
3
身近で人が亡くなった経験が無いので、1000人を看取った看護師さんが「これまでに看取りを通して感じたこと」を綴ったというので読んでみた。テレビなどでは「生きる」ことに主眼が置かれていて「終わり方」を意識した番組などはあまり無いような・・。ただ最近は、著名人が不治の病に罹った際に子供に「遺言したいこと」を書籍化する流れもある。ある程度の年齢が来たら「終わり」を意識して毎日を丁寧に暮らす、という事は大事だなぁと思った。人間も地球の生命体。誰でもいつかは、古木のように枯れていく。悲しいけど。2024/02/19
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