各国陸軍の教範を読む

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各国陸軍の教範を読む

  • 著者名:田村尚也
  • 価格 ¥2,546(本体¥2,315)
  • イカロス出版(2018/12発売)
  • ポイント 23pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784802200639

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内容説明

教範とは、各国の軍隊が編纂する教科書・マニュアルのようなもので、各国の軍事行動のドクトリン(基本的な思想・原則)が反映されている。
したがってこの教範を読めば、その軍隊の戦術教義を理解することができるのである。
本書では、第二次大戦までに編纂されたドイツ、フランス、ソ連、日本の各陸軍の、師団から軍レベルの運用に関する教範を平易に読み解き、行軍、捜索、攻撃、防御などそれぞれの局面で、各国軍がどのような戦術に基づいて戦おうとしていたのかを探っていく。
各国軍の戦術の基本となった「教範」から第二次世界大戦の陸戦を研究する一冊である。
理解を助ける図版・図表など40点以上を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つわぶき

4
第二次大戦期の仏独ソ日(記載順)における師団以上の運用に関する教範事項を行軍、捜索、攻撃及び防御に分けて比較した本。それぞれの比較から各国の用兵思想の相違が浮き彫りとなり、これを踏まえて戦史を振り返ると、また一段と深みが増しそうである。また、独ソの戦術は本邦でもよく紹介される一方で、仏のそれはあまり紹介されていない感(私の勉強不足かもしれないが)があって、新鮮味が感じられた。2020/12/22

オブ犬

3
第二次世界大戦前の、フランス、ドイツ、ソ連、日本の陸軍軍事教本を読み比べる1冊。行軍や攻撃、防御などシチュエーション別に比べていて違いはクッキリと出ていて面白い。当時に日本語訳した本を資料としているので、引用文で「雖(いえども)」「屡々(しばしば)」など、単語以外の難しい漢字が出てくるのがちょっと読みにくいかな。ただ引用後にだいたい簡単に説明されるのでおおむね理解はできた。2017/03/30

竜王五代の人

2
第二次世界大戦直前の、陸軍一流国独仏ソと、この日本の教範の分かりやすい紹介。「歴史群像」の連載を整理したものだというが、日本の、肝心のところは口伝で(なんかお経っぽい、そういうのも伝統?)というのがくどかったりする。フランスの、次も絶対塹壕戦になるんじゃあという大きな見込み違い、一流半国日本の、敵(≒ソ連)は素質が劣ると見込んだの、いずれも悲しい。2023/05/05

jntdsn13

2
20世紀における各国陸軍の教範を示したもの。独仏陸軍教範の対比は、少し離れた分野であるが、法学における民法典の編纂におけるパンデクテン方式とインスティトゥーツィオーネン方式にまさに比するものがあって、法制官僚などがかかわっていたのかなどといった興味もわいてきた。2022/05/28

葉っぱ

1
理論書の仏、判断基準を示す独、バイトマニュアルのソ。日本軍のはちょっとよく分からない。英米のも読んでみたかった。2015/10/31

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