帰蝶

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帰蝶

  • 著者名:諸田玲子
  • 価格 ¥789(本体¥718)
  • PHP研究所(2018/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569768632

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内容説明

「上さまは、いつから、悪鬼に魂を売りわたされたのか――」夫・信長が、神をも畏れぬ所業に手を染めていく。歯止めをかけるべく、出身である美濃の家臣たちの期待を一身に背負った正室・帰蝶(濃姫)は、残虐さをあらわにしていく夫に怯えながらも織田家の奥を束ね、したたかに、たくましく生きていく。そんな帰蝶が心を許せるのは、美濃衆と、心の友とも言えるあの男だった……。そして起きた本能寺の変――。信長に叛旗を翻したのは、帰蝶の従兄・明智光秀。光秀に最後の決断を促したのは、一体誰なのか。織田家の要となった帰蝶の運命はいかに。大胆な発想を交え、女の目線から信長の天下布武と本能寺の変を描き切った衝撃作。解説は、作家で、同じく帰蝶を題材に小説を執筆している宮本昌孝氏。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

納間田 圭

125
とても魅力的に映る…彼女。天下人織田信長の正室で。下克上の権化マムシの斎藤道三の娘で。そしてあの明智光秀のいとこで。きっと…ジェットコースターのような人生だったのだろう。1549年15歳で美濃国から輿入れして来た濃姫こと帰蝶。織田信長の偉業”天下布武”を支えた彼女の存在感。京のあきんど…立入宗継。”うつぎ”という内通者の女。池の鯉の飼育係の足軽”佐兵衛”。徳姫と植原左京亮の禁断の恋。上洛を誘う名物茶器「楢柴」の罠。日輪が欠ける日蝕と…本能寺の夜。2022/07/29

はつばあば

51
「信長のシェフ」を読んだ後で、この帰蝶を読めたことでなにもかもスッキリしました。帰蝶、道山の娘で信長の嫁であり光秀の従妹。自分の子を持たず、信長の生殖本能の後始末に追われるばかりかと案じておりましたが、ほのかな恋に近い感情を持つ殿御がおられたことに安堵。その殿御は御蔵職の立入氏。信長を増長させたのも光秀を焚きつけたのも彼ではないだろうか。都にはこのような剛胆な男で帝をお守りするのは八瀬童子だけかと思っていたがコミックで知った御蔵職。勉強になりました。そして信長に恐れを見せない肝っ玉帰蝶。惚れ惚れしました2021/06/27

巨峰

50
明智光秀の出自については、本姓がわからんとか足軽だとかいろいろ言われますが、この小説のとおり、帰蝶の縁戚であるがゆえに、信長に仕え、能力があるために出世したと思います。織田家においては尾張衆と美濃衆が双璧扱いだったのも信長と帰蝶の結びつきによるのではないかと。そのうえで上手くフィクションを混ぜて読ませる小説だと思います2025/04/09

shoko

24
史実とは異なるところもあるのかもしれないけれど、大河をもっと楽しむためのツールとしても良かった2020/05/28

Sakura

14
帰蝶と言えば信長の正室として有名という認識だったが、実は確たる証拠が少なく、謎の人物だったとは。本作では通説どおり斎藤道三の娘であり、明智光秀のいとこであり、信長の正室であり、お濃の方として描かれている。表舞台に出てこないのは、疱瘡であばたが残り、人に見られるのを嫌がって奥に引き込んだ為という説。他にも帰蝶に関する小説があるようなので、そちらも読んでみたい。2025/06/16

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